第2話 ページ2
幼馴染のAは代々続く有名な名前を持っていた。
家は厳しく、常に縛られていた。
まるで平安時代の貴族みたいだと心の中で思っていた。
Aの母は学校だけでも普通の人達と同じようにさせてやりたいと言い、Aを一般の小学校に送り出した。
そこで出会ったのが俺とシッマ。
初めは着物を着た変な女の子だな、という認識だったが、話せば普通の大人しい子で、でも周りの子とは全然違った。
すぐに俺たちは仲良くなり、Aが怒られない範囲で遊びまくった。
「厳しいから静かにね」とこっそり俺らを家に招待した時、即見つかってめっちゃ怒られたな…
あん時はAの母さんが仲介してくれて助かった。
そして成長すると共に、俺はAに友情ともう1つ違う感情を抱き始めていた。
高校はAだけ違うところへ行った。
でも連絡だけは常に取り続け、お互いが空いている日は会っていた。
その時の衝撃は強く胸に残っている。
本当に同い年かと疑うほど大人びていて、でもどこか幼さが残っている。
憂いを帯びた美しい女性がそこにいたのだ。
高校を卒業する頃、Aは俺の家にやってきた。
内容は
ー貴「ゾムちゃん、私、結婚する」ー
ーゾ「…は？」ー
高校を卒業してすぐ、Aは許嫁と婚約すると言った。
だから、もう、昔のように会ったり遊んだり出来ない。
そう聞こえた。
ーゾ「コネシマは知っとんか、そのこと」ー
ー貴「まだ伝えてへん。けどゾムちゃんから伝えといてほしい」ー
ーゾ「なんで言わんの？」ー
ー貴「だって、許嫁と結婚する言うたら止めに来るやろ？コネちゃんには、あの子が納得する理由をゾムちゃんから良いように言うといて」ー
ーゾ「…ホンマにそれでええんか？」ー
ー貴「コネちゃん？」ー
ーゾ「お前や」ー
Aは微笑んで首を縦に振った。
ー貴「名前を途切らせたらかん。それに、白無垢とドレス両方着てええよって言うてくれはってん。私どっちも着たかったから嬉しいんよ」ー
ーゾ「そういう問題ちゃうやん。お前の人生はお前のもんやろ。名前に縛られて未来決められるのつまらへんやん」ー
ー貴「…ええよ、私は」ー
そろそろ時間やから、と振り返るA。
ー貴「あ、これだけは私からってコネちゃんに伝えといて」ー
そして満面の笑みで言った。
ー貴「ゾムちゃん、コネちゃん、お先に」ー
でもどこか悲しげだった。
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(^о^)@ｱｲﾁｬﾝ… - 非公開とか泣く (2018年10月14日 22時) (
レス) id: 3b2ee4d8be (このIDを非表示/違反報告)
Hono(°∀。)(プロフ) - 凄くこのシリーズ好きやったけど…非公開は辛いな…でも、この作者になんかしらの事があったんやろな…悲しいけど、仕方がない事やな… (2018年10月14日 3時) (レス) id: 66e384ca53 (このIDを非表示/違反報告)
はるまろ(プロフ) - 凄くこのシリーズが大好きで、非公開になってしまったら悲しいです（泣）ほんとに大好きなんです… (2018年10月14日 2時) (レス) id: 51f26c8edc (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！もう皆様のコメントのおかげでスランプでもお話がかけているようなものです... (2018年10月13日 16時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 初コメ失礼します!!私このシリーズすごく好きで、最推しのゾムとか最高すぎました(語彙力の無さ)これからも更新楽しみにしてます！ (2018年10月13日 15時) (レス) id: d5cb3b5822 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年10月10日 5時
