第17話 ページ17
ロ「俺はAちゃんの兄やなくてよかったと思うてる」
彼の手が私の髪を撫で、親指が目元を擦った。
ロ「確かに羨ましいとは思うけど、他人だからこそAちゃんを愛せるし、こうやって連れ出すことも出来た」
目を細めて笑い、指が私の唇や、首筋、鎖骨に移動する。
ロ「他人だからこそ唇にキスできるし、首筋に跡を残せる、体を抱きしめることやって気にせずできる。
俺がAちゃんの兄なら、きっと我慢できとらんやろな」
心の中で生きていた優しい兄が、バラバラと崩れていく。
ロ「Aちゃん」
彼は布団をめくり、隣をポンポンと叩いた。
私は躊躇ったが、彼の隣にするりと入った。
手が腰に回り、足が固定される。
まだ熱を持つ彼の体が密着して、吐息が近い。
私の心臓はバクバクと加速した。
ロ「風邪、伝染したらごめんな」
貴「その時は看病、お願いします」
ロ「任せとき」
ぷちん、ぷちん、とボタンが外され、胸元に顔を埋める。
ぬるりとした舌が這い、ガリッと痛みが走る…
お互いの息が荒くなって、余計熱が上がる。
ロ「抵抗、せんの？」
貴「したいのに…体が言う事聞かない…」
ロ「そっか、もう体は受け入れ始めとるんやな」
貴「ちがっ」
ロ「Aちゃんって、ほんとは欲しがりか？」
貴「変な事言わないで…！」
ロ「もーどっちなん？
素直になったと思ったらいきなり強気やん」
貴「病人は黙って寝てください！」
ロ「寝れるわけないやろ。
だって目の前にこんな可愛い子がおんねんで？」
貴「なら出ます」
ロ「出れると思うとんか？」
ギュッと力を入れられ、さらに体が密着した。
ロ「愛しとる、愛しとるよAちゃん…」
初めは不快しかなかった告白も、今や慣れたのかなんとも思わない。
触れられても、キスをされても、何も。
ロ「一方通行でもええねん。
Aちゃんがおってくれたらそれで…」
すぅ…と寝息が聞こえてきた。
貴「…嘘吐き」
小さな声でそう呟き、私も目を閉じた。
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華ヶ崎レオ(プロフ) - はるまろさん» ありがとうございます！今今出来ました...！ (2018年10月6日 3時) (
レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
はるまろ(プロフ) - ロボロさん編とても面白かったです！ヘビースモーカーさんのも楽しみに待っております！ (2018年10月6日 3時) (レス) id: 51f26c8edc (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - ちゃんぱみさん» ありがとうございます！次のお話はもう少し平和にしていきたいところ...いや、平和なんて無かったんや (2018年10月6日 2時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - ナナナさん» ありがとうございます！そう言っていただけるとモチベが上がります！ (2018年10月6日 2時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんぱみ(プロフ) - あ〜〜〜〜〜〜めちゃくちゃ面白かったですドキドキしました！！次のお話も楽しみです〜！！ (2018年10月5日 21時) (レス) id: 25198e6015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年9月30日 19時
