第10話 脅威の救出 ページ10
医療用具をカバンにつめ、ギィーと鉄格子を開いた。
貴「行くで、赤龍」
赤いドラゴンは目を開き、部屋を出た。
貴「聞いて。
私の友達が捕まってしもーて助けに行くんよ。
でも今から行くとこはとても危険なとこや。
ちゃんと私の言うこと聞いてな」
彼女はうなづき、頭を下げた。
貴「よし、行くで！」
背中に乗ると、彼女は大きく羽ばたいた。
貴「おっきな国やなぁ…」
中央にそびえ立つ城。
その屋上に見えたのは緑の人物。
彼は今まさに処される所だった。
貴「あかん！間に合わんくなる！
赤龍、あの中庭に降りて！」
一気に急降下し、赤龍が大きく吠えた。
「な、なんだあれはー！！」
「ドラゴンだ！ドラゴンだー！！」
貴「ゾムさーーーーん！！！」
ゾ「A…？」
私は彼に手を伸ばした。
貴「早く！私の手を！」
ダメだ、赤龍が攻撃される。
貴「赤龍、私はゾムさんを助ける。
合図したら城の下へ！
それまで遊んでていいよ！」
赤龍の背中から飛び降り、中庭に着地した。
そして兵士をかわしながらゾムさんの元に走った。
ゾムさんは隣の兵士を蹴り上げ、落ちた剣で手の縄を切った。
ゾ「A！！」
ゾムさんは私を受け止め、強く強く抱きしめた。
彼からは血の匂いが沢山した。
貴「助けに来たで！」
ゾ「信じとったで、お前らのこと！」
貴「一緒に逃げよ！」
私はゾムさんの手を引き、共に中庭から飛び降りた。
ピーーッ！と指笛を吹くと、赤龍が私達を背中で受け止めた。
貴「赤龍、我々国まで！」
その時
1本の火矢が赤龍の翼を貫いた。
貴「赤龍…！」
赤龍は痛みで吠え、近くの森へと落下した。
背中から投げ出される私とゾムさん。
貴「いたたた…赤龍…！」
彼女は起き上がろうとするが、相当痛いのか崩れ落ちた。
貴「どうしよう…」
どうしよう、どうしよう…
ゾ「A、落ち着くんや」
貴「でも赤龍が」
ゾ「とりあえず場所を変えよう。
ここやとすぐバレる」
私はうなづき、赤龍を労りながら奥へと進んだ。
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華ヶ崎レオ(プロフ) - クロカさん» ありがとうございます！エミさんの気持ちもわかりますね。これからもよろしくお願いします。 (2018年9月24日 19時) (
レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
クロカ(プロフ) - ゆ、夢主ちゃん……かっこいいぃ(*ﾉωﾉ) 普段めっちゃ可愛いのに、急にSになるとか……ギャップがものすごくいいですね！！好きです！！ これからの、展開が凄く気になります！応援してます！！('◇')ゞ (2018年9月24日 17時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年9月24日 13時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
紺狐(ユウ) - 面白いですね!更新頑張ってください! (2018年9月24日 8時) (レス) id: 6446cf17af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年9月23日 22時
