第21話 ページ21
獲物に向かって走った。
全部
全部壊す！
が、私は1人の人物を見て足を止めた。
貴「…グルッペン…フューラー…」
グ「A」
貴「な、なぜお前がここに！！
ありえない、ありえない！！」
グ「俺はここの総統になったんだ」
貴「嘘つけ！
来るな…来るんじゃねぇ…！」
グ「A、ほんとはいるんだろ？」
足がガクガクして、腰が抜けた。
その場に尻もちをつくと、グルッペンが私の両頬を包み込んだ。
グ「戻ってこい」
貴「……グルちゃ…」
涙が溢れて止まらなくなった。
貴「頭が…痛い…
私どうなってるの…なんでこんなに…」
グ「いい、もういい」
グルちゃんは私をキュッと抱きしめた。
目を閉じると、頭の中で声がした。
ー私はまだ消えてないー
ーまだ、まだ生きてるんだー
ーいつでもお前の体をのっとれるー
貴「…ありがとう」
そうつぶやき、私はグルちゃんから離れた。
貴「グルちゃん、私もう…無理だ」
グ「は？」
貴「グルちゃんの言う通り、私はもう龍に侵食された。
もう人間として生きることなんて出来ない」
そして立ち上がり、彼らに背を向けて歩いた。
目の前に広がる現実は明らかに私がやったもの。
貴「グルちゃん、ゾムさん、みんな…
愛してくれてありがとう…！
私、人間でよかった！！」
グ「A、やめ…っ！」
私は地面に落ちていたハンドガンで、自らの頭を撃ち抜いた。
全てがスローモーションになって、私の体は地面に倒れた。
ザザッ
ザッ…
ピーーーーーーーーーーー
砂嵐は真っ黒の暗闇に変わった。
あぁ、
いい人生だった…
短期間で色々と起こりすぎて、目が回ったけれど
私は楽しかった。
ーほんとに死ぬの？ー
うん、あなたは？
ーお前が死んだら私も死ぬー
そっか。
じゃあ、仲良くふたりで、どこかに行こうか。
ー断るー
いけずやなぁ。
貴「私は…生物学者…として…そして…融合体として…過ごせたことに…感」
さよなら
また、いつか
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華ヶ崎レオ(プロフ) - クロカさん» ありがとうございます！エミさんの気持ちもわかりますね。これからもよろしくお願いします。 (2018年9月24日 19時) (
レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
クロカ(プロフ) - ゆ、夢主ちゃん……かっこいいぃ(*ﾉωﾉ) 普段めっちゃ可愛いのに、急にSになるとか……ギャップがものすごくいいですね！！好きです！！ これからの、展開が凄く気になります！応援してます！！('◇')ゞ (2018年9月24日 17時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年9月24日 13時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
紺狐(ユウ) - 面白いですね!更新頑張ってください! (2018年9月24日 8時) (レス) id: 6446cf17af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年9月23日 22時
