第20話 学者の覚醒 ページ20
複数の男性は私とゾムさんを引き剥がし、私をがっしりと羽交い締めした。
貴「な、なに、やめて！離して！！」
グサッ、と音がして、首筋に激痛が走った。
貴「あ、あぁ…」
ゾ「A！」
意識が…遠く…な…
私はガッと顔を上げ、体を大きく回転させた。
その反動で羽交い締めしていた腕が解け、そのまま顔面に上段の蹴りを入れた。
「麻酔が効かない…！？」
「気をつけろ！相手は化け物だ！」
化け物
貴「そ、そんなこと言わないで…」
涙がぶわっと溢れ、頬を伝った。
貴「私は…化け物じゃないです…」
一瞬相手が怯んだ瞬間、ゾムさんが両脇の男性を殴った。
ゾ「嘘泣き上手いやん」
貴「半分マジです…」
その時、大きな鳴き声が地面を揺らした。
この声
貴「古龍…！」
私とゾムさんは外に出た。
貴「…え」
外は地獄絵図だった。
ドラゴン達を男達が捕らえようとしており、それに逃れようと必死に体をよじって吠えていた。
貴「やめて！！」
お願い、子供たちに手を出さないで！！
近くにあったスコップで男達の頭を殴っていった。
「おい！こいつターゲットだぞ！！」
「傷つけるなよ！！」
ダン！と音がし、古龍が大きく唸った。
古龍の首からドクドクと流れる血液。
その瞬間、目の前の時間が止まった。
え、え？
今、何を…
古龍…？
カンカラランとスコップが落ちる。
貴「うそ、いや、いや…！！」
ー仕返ししちゃおうよー
ーあんたの大切な人消えちゃうよー
その声を聞いた瞬間、目が疼いた。
頭が痛くなって、下半身が重くなって、耳が
ー大丈夫、全部私が壊してあげるー
貴「ー！！」
言葉では言い表せない叫びを発し、私は消えた。
貴「…久しぶりの空気は美味しいなぁ。
この前のは煙たかったし暑かったし最悪だった。
でも今回は、最高…」
私は一人の男性に飛びつき、首の肉を噛みちぎった。
「か、覚醒したぞー！」
「捕らえろー！」
あぁもううるさい
うるさいうるさい
邪魔くせぇんだよ！！
爪で、歯で、炎で、みんなみんな溶かして消した。
笑いが、笑いが止まらないよ！！
楽しい、これが殺戮！！
？「A…？」
貴「あ？」
後ろを振り返ると、知らない男達が外に出てきていた。
貴「なんだ、お前ら」
ーダメ、やめて、その人達は私の！ー
貴「ガタガタうっせぇな！
殺ればみんなモノだ」
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華ヶ崎レオ(プロフ) - クロカさん» ありがとうございます！エミさんの気持ちもわかりますね。これからもよろしくお願いします。 (2018年9月24日 19時) (
レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
クロカ(プロフ) - ゆ、夢主ちゃん……かっこいいぃ(*ﾉωﾉ) 普段めっちゃ可愛いのに、急にSになるとか……ギャップがものすごくいいですね！！好きです！！ これからの、展開が凄く気になります！応援してます！！('◇')ゞ (2018年9月24日 17時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年9月24日 13時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
紺狐(ユウ) - 面白いですね!更新頑張ってください! (2018年9月24日 8時) (レス) id: 6446cf17af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年9月23日 22時
