第16話 ページ16
ザザッ
ザーーーーーーー
砂嵐のような、画面の乱れのような
気持ち悪い幻覚が頭に
貴「う、あ」
嫌だ
貴「あ…あぁ…」
嫌だ
誰かの悲鳴
泣き叫ぶ声
これは
誰の記憶
貴「嫌ぁぁぁぁぁああああ！！！！！！！！！」
ー？「生物兵器」ー
生物兵器
セイブツヘイキ
ヘイキ
へ、ヘキ
セイ、ブツキ
へへきい
ー？「生物兵器」ー
せいぶつ
わたしは
ちがう
貴「やめてやめてやめてやめて」
ちがう
さめて
すくって
こわいよ
貴「私は、私は、」
ーセ イ ブ ツ ヘ イ キー
貴「っはぁ！！」
ベッドから飛び起きると、滝のように汗をかいていた。
昨日よりひどい…
なんだこれは…
貴「……」
私は裸足のまま研究室を出て、中庭に向かった。
月明かりが辺りを照らし、とても明るかった。
足から直に感じる、草の感触がくすぐったい。
貴「私、どうしちゃったの」
自分の腕を抱き、その場にしゃがみ込んだ。
怖いよ…
私は一体、どうなってしまったの？
貴「私は…」
私はほんとに、Aなの？
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
中庭でしゃがみこむ彼女を、一人の男が自室の窓から見ていた。
？「…A」
彼は胸元の服をぎゅっと掴んだ。
？「すまない…」
過去におかしたひとつの罪
彼の愛は罪に変わった。
罪は罰となり、彼女を苦しめていた。
幼馴染と偽り、手を引いたあの日。
とても冷たくて、怖かったあの日。
ホントのことが話せない、今。
彼女の体を蝕むナニカに気がついているはずなのに
彼は
グ「A…」
今も、
涙を流す。
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華ヶ崎レオ(プロフ) - クロカさん» ありがとうございます！エミさんの気持ちもわかりますね。これからもよろしくお願いします。 (2018年9月24日 19時) (
レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
クロカ(プロフ) - ゆ、夢主ちゃん……かっこいいぃ(*ﾉωﾉ) 普段めっちゃ可愛いのに、急にSになるとか……ギャップがものすごくいいですね！！好きです！！ これからの、展開が凄く気になります！応援してます！！('◇')ゞ (2018年9月24日 17時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年9月24日 13時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
紺狐(ユウ) - 面白いですね!更新頑張ってください! (2018年9月24日 8時) (レス) id: 6446cf17af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年9月23日 22時
