【A3!】だらりと垂れた、充電コード (ページ16)

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16ボルトページ16

監「AAAA！！！」

貴「…うるさいな…なんなのいづみ…」

朝、いづみが私の名前を呼びながら部屋に押しかけてきた。

監「見て！」

貴「ん？」

いづみの持っていたのは、セール品の並んだチラシ。

監「浴衣が大幅値下げしてるの！行こ！」

貴「…私甚平派だから」

もう１度寝ようとタオルケットを掛けようとしたその時

幸「ほら起きろ！！」

貴「ぐおあっ！！」

まるでテーブルクロス引きをやるかのようにタオルケットを取られた。

貴「幸ちゃん…？」

幸「浴衣買いに行くよ」

貴「…はい？」

監「わぁ～、ほんとに安いね！」

幸「色合いとか柄もいいし、セールにしては合格かな」

ワイワイキャッキャッとはしゃぐ2人の後ろで、私はぼーっと見ていた。

多分この浴衣は近々行われる神社の祭りの時に着るヤツだろう。

それにしても、今の時期にセールとは大丈夫なのだろうか。

監「これAに似合いそうじゃない？」

貴「いやぁ私甚平でいいって…」

監「えぇ～」

幸「Aにはこの白と水色のやつ、それから帯はピンク、はい試着する！」

貴「え、ちょ、」

ドンッ、と試着室に入れられ、幸ちゃんが手際よく私の服を脱がした。

貴「ゆ、幸ちゃん！？
私これでも女なんだけど！？」

幸「知ってる、けど女って見てないから」

私は軽くショックを受けながら、幸ちゃんに身をゆだねた。

幸「ふ～ん、意外とスタイルいいんだ。
肌も綺麗だし、ほんとに意外だね」

貴「褒められてる気がしないよ…」

あぁ…思春期真っ只中のはずの中学生に下着姿を見られ、挙句の果てに女として見てないと言われた…

もうお嫁にいけない…