【A3!】だらりと垂れた、充電コード (ページ2)

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2ボルトページ2

貴「っしゃ！
ボス撃破！！」

至「は？マジかよウザすぎ。
女に先越されたんだけど」

貴「ここでは無闇に戦犯かましちゃいけないんですよ。
ひっそりと隠れながら弱点探すのがよき」

至「それま？
だからそんな軽装備で行けんのね」

貴「そゆことです」

至「つか、今日のAなんか調子良くない？
なんかあったの」

貴「いえ何もただストレス溜まってるのでゲームで発散してるだけです」

至「ノンブレス…」

深夜0時

暗い部屋でディスプレイを見つめる男女

至「よっしゃ、Aのおかげで倒せたわ。
あざあざ～」

貴「褒美はりんごのカードで良くってよ」

至「くたばれ」

貴「ひどい」

ゲームもひと段落し、大きくあくびをした。

至「眠い？」

貴「さすがに久しぶりの徹夜は辛いですわ」

至「俺のベッド使っていいよ」

貴「やだなんか怖い」

至「何もしないって。
そこまで飢えてないよ」

貴「大丈夫です」

コキコキと首を鳴らし、その場に立ち上がった。

至「トイレ？」

貴「夜食取ってきます」

至「ま？感謝だわ」

キッチンに向かうと、ほんのり明かりが付いていた。

貴「誰かいるの？」

臣「あぁA、そろそろ来るんじゃないかと思ってたよ」

貴「臣くん」

臣くんの手元には、四つのおにぎりと…

貴「これは？」

臣「俺特製のフルーツと野菜のスムージーだ」

貴「おぉ…」

臣「栄養満点だから、肌にも良いしな」

と、臣くんは自分の頬をツンツンとつついた。

貴「臣くん…ありがとう…！
遊んで徹夜してるのに、夜食作らせてごめんね」

臣「俺が好きでやってることだし、ストレス発散は大切だからな」

神かよ…

私は臣くんにもう１度お礼を言い、至さんの部屋に戻った。

至「おか～
見て見て、次のボス手前まで行った」

貴「早っ！」