第7話 ページ7
貴「こんにちは〜」
幸「姉さん!」
私服姿で出迎えてくれた幸の頭を撫でた。
貴「まぁ、可愛いお洋服」
幸「すごいでしょ?」
貴「とっても似合ってるわ」
背も高くなって、一段と可愛くなっている。
天「ほんとに姉貴の前だと態度が変わるよな」
幸「うるさい」
貴「あ、聞いて聞いて。
私七尾さんと兵頭さんと仲良くなったのよ」
幸「へぇ〜、よかったじゃん」
幸は優しく微笑んでくれた。
驚くと思ってたのに…
まぁ同じ劇団だし、驚かないか…
幸「そうだ」
貴「ん?」
幸はちょっと待ってて、とソファーに私を座らせ、どこかに走っていった。
天「ほんと、アレが毎日続けばな」
貴「幸はここではどんな生活を?」
天「生意気で上から目線」
貴「あら…やっぱり…」
天「やっぱり?」
貴「幸が生意気なのは昔からで、私の前での対応は後からなんです」
天「そうなのか?」
私はゆっくりうなづいた。
貴「元々ああいう性格なので、私達は喧嘩が絶えなかったんです」
天「想像出来ねぇな…」
貴「昔は私も今とは真逆だったんですよ。
皆みたいに走り回ったり、喧嘩したり」
天「ほお」
幸「お待たせ。
…何?」
貴「いいえ、何も」
皇さんは大きくため息を吐いた。
幸「まさか天馬、姉さんになんかした?」
天「なわけねーだろ!?」
幸「何もされなかった?大丈夫?」
貴「大丈夫よ」
天「信用なしか!」
幸はふん、と鼻を鳴らすと、持っていた紙袋を私に差し出した。
貴「これは?」
幸「見てみて」
中に入っていたのは、濃いピンク色のベレー棒。
貴「まぁ」
幸「俺のやつの濃いバージョン」
貴「ほんとだ…!」
幸「昨日の夜作ったんだ」
天「だからカタカタうるさかったのか」
私は紙袋を抱き締めた。
貴「すっごく嬉しい…!
ありがとう幸!」
幸「よかった」
これを付けて、明日学校に行こうかな。
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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時