第32話 ページ32
ー瑠璃川幸ー
幸「………」
目の前には眠り続ける姉さん。
幸「…姉さん?」
手を握ると、ひんやりと冷たかった。
幸「いや、嘘だよね…?
こんなドッキリ、タチ悪すぎだよ姉さん…」
胸元に耳を当てても、何も聞こえない。
太「幸ちゃん…」
幸「……」
なんでだろう
涙が出てこない
俺は病室を飛び出した。
太「あ、待って!」
グンッ!と腕が引っ張られ、後ろを振り返った。
太「待って幸ちゃん」
幸「…何?」
太「…ごめん…」
幸「なんでお前が謝んの?」
ふっと太一の顔を見ると、ボロボロと泣いていた。
幸「ちょ、はぁ?!」
太「あ、あれ…?」
幸「なんでおま…泣くなよ…」
ほろり、と目から涙が流れ、止まらなくなった。
幸「なんで…」
なんで…
俺と太一は病院にも関わらず泣き叫んだ。
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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時