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第11話 ページ11

昨日のことを幸ちゃんに話したところ、


幸「なんでちゃんと見てなかったわけ!?
ほんとにありえないんだけど!!
つか、姉さんとハグしていいのは俺だけ!」


とお叱りを受けた。

そしてその日から、Aちゃんは学校に来なくなった。



Aちゃんが来なくなって一週間。


太「Aちゃん、今日も来なかったッスね…」

天「仕方ねぇよ」

十「一週間は流石に長くねぇか」

天「そんぐらい具合悪いんだろ」


心配だな…


ただいまッス、と談話室に入ると


貴「おかえりなさい、皆さん」

太「Aちゃん!?」


白いワンピースを着たAちゃんが、ソファーに座っていた。


天「おま、なんでこんなとこに!?」

貴「体調が安定したので来ちゃいました。
学校はまたしばらくお休みしますが…」

十「入院してんのか?」

貴「いいえ、今は自宅で様子見状態です」

太「Aちゃぁぁぁん!!
元気になってよかったッス〜!!」

幸「こらバカ犬!
姉さんに近づくな!」

貴「まぁまぁ」


そう笑うAちゃんは、心做しか痩せて見えた。


太「Aちゃん痩せた?」

貴「そう見えますか…?」

天「そういえば確かに痩せたな」

十「やっぱあんな飯の量じゃダメだ。
もっとちゃんと食わねぇと」

貴「大丈夫ですよ、ちゃんと食べてます」



この時は気づかなかった。


Aちゃんがどれほど無理をして、俺達を安心させていたか。


Aちゃんの体が、助けを求めてることに。


気づかなかった。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時

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