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第10話 ページ10

帰り道、七尾さんと兵頭さんの一歩後ろを、微笑みながら歩いた。


なんだか体が重たいな…

貴「…ゴホッ…」




ー 七尾太一 ー


太「それでね!」


突然後ろで咳き込む声が聞こえた。


太「Aちゃん?」


後ろを振り返ると、


太「Aちゃん!!」


Aちゃんがコンクリの塀に手を付き、しゃがみこんで激しく咳き込んでいた。

胸を押さえるその姿はとても辛そうだった。


太「十座さん!救急車!」

十「お、おう!」

貴「大…丈夫…」

太「でも!」

貴「すぐ、良くなります…から」


顔を上げて微笑んだが、すぐにまた咳き込んだ。


どうしよう…

俺になにか出来ること…


太「そうだ」


俺はAちゃんを前から包み、背中を撫でてあげた。


貴「七尾…さ…」

太「大丈夫。
お薬とか持ってないッスか?」


Aちゃんは首を振った。


貴「ほんとに…すぐ良くなる…から」

太「わかった」


俺はずっとAちゃんの背中を撫で続けた。


太「どうッスか…?」

貴「…ありがとうございます…
ごめんなさい、迷惑かけて…」

十「気にすんなよ。
立てるか?」


Aちゃんは十座さんの手を借りて立ち上がった。


貴「ほんとにごめんなさい…
突然こういうことが起こるので…」

太「気にしなくていいッスよ!
また具合悪くなったら支えるッス!」

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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時

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