【ツイステ】どうか、僕を手放して 2 (ページ27)

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第58話ページ27

大きな鏡に触れると、まるで水面のように波打ち出した。

貴「…聞こえます。
鏡の中から声が」

帰ってこい。

鏡に映る自分を見て、思わずヒッと声が出た。

腹に鏡の破片が刺さり出血している私。

その顔は酷く恐ろしく、血色がない。

クロ「どうしました？」

貴「まさか、向こうの私は…」

その時だった。

壊れるんじゃないかと言うくらい大きな音を立てて扉が開かれた。

ジェ「間に合いましたか…！」

フロ「小エビちゃん待って！」

貴「ジェイド先輩、フロイド先輩…！」

その後ろからエースとデュースも息を切らして入ってきた。

2人が先輩達を呼んだんだ…

フロ「なんで！？
なんで俺らに黙って帰ろうとしてんだよ！」

貴「それは…」

ジェ「どんな理由でも納得いきません！」

せっかく、せっかく

せっかくケジメができたのに。

このまま帰れば、私のことを忘れる時間が稼げるって…

先輩達の顔見たら、そんな…そんな…

貴「先輩…！」

帰りたくない！