【ツイステ】人間と人魚の恋草語 (ページ21)

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第21話ページ21

夕方になり、お客さんが減ってきた頃。

貴「少し余裕が出来ましたね」

アズ「お疲れ様です。
休憩は取りましたか？」

貴「はい。
アズール先輩は…取れてないみたいですね」

アズール先輩が心做しかゲッソリしてるように見える。

すんごい動いてたもんなぁ。

貴「まかない、なにか作ります？」

アズ「じゃあ軽くいただきます。
自分でやるので大丈夫ですよ」

貴「わかりました。
私バッシングしてきますね」

ダスターを持ち、空いた席にバッシングへ向かった。

フロイド先輩、まだ喋ってる。

よく耐えれるなぁ。

少しだけチラチラ見ていると、やっぱりボディータッチが目立つ目立つ。

先輩も笑顔がひきつり始めてる。

間入らないとまずいかも。

私はダスターを固く握りしめ、フロイド先輩に近づいた。

貴「お客様」

「え、何…」

お客さんからフロイド先輩を引き剥がすように間に立った。

フロイド先輩の手を握り、後ろに隠す。

貴「従業員との直接な触れ合いは禁止されております。
当店ではそのようなサービスは設けておりませんので、ご理解の程お願いいたします」

「別に触ってないけど。
話してただけだし」

「てか店員さんうちらめっちゃ頼んでんじゃん？
貢献してんだからさー」

貴「ご注意を多くとってくださるのは大変感謝しております。
ですがモストロラウンジはそういうお店では無いので」

後ろから小さく小エビちゃん…と聞こえた。

女性客もなかなか折れず向かってくる。

話が通じない…