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第8話 ページ8

ー中島敦ー

「殿方様〜、どうぞ〜」


お店の店員に呼ばれ、店の中へ。


中「わぁ…!」


そこには美しく着飾ったAの姿が。

黒い丈の短いスカートに白いブラウス、胸には唇と同じ真紅のリボンが際立つ。


一言で言うならば、綺麗


貴「ど、どうでしょう…
ヒールなんて履いたこと無かったけど…」

与「うんうん!
なかなか似合うじゃないか!」

太「すっごく素敵だよ、A」

貴「そ、そうですか?」

太「ねぇ、敦君。」

中「へ?!あ、はい!
ほんとに綺麗です!」

貴「ありがとう!」

与「じゃあ買いだね。
幾らだい?」

「1万8000円です。」

与「へぇ〜」


与謝野さんはチラリと僕達の顔を見た。


与「こいつらが払うよ。」

「分かりました!」


さよなら、僕のお金達…


ショッピングモールを後にし、探偵社へと戻った。


貴「こんな素敵な洋服をありがとうございます!
なんとお礼申したらよいか…」

与「例なら男子に言いな」


与謝野さんが親指で僕達を指す。


Aは真新しい靴を鳴らしながら近付き、頭を下げた。


貴「本当にありがとうございます。」

太「如何いたしまして。」

国「お前は殆ど払ってないではないか!」

太「私もちゃんと払ったよ」

国「は?」

太「Aの髪飾り」


Aの髪を見ると、いつの間に買ったのか金色の髪飾りが着いていた。


貴「太宰さんに買ってもらったんです。
私の髪色には金がいいって。」

太「ね?」

国「いつの間にそんなものを…」

太「でも、似合うからいいじゃない」


新しいものに身を包み、微笑むAを見て国木田さんは


国「…まぁ」


とつぶやいた。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます! (2016年5月19日 7時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 凄い面白かったです! (2016年5月19日 6時) (レス) id: e0c1ae9d92 (このIDを非表示/違反報告)
あにもー(プロフ) - 華ヶ崎レオさん» (*´∇`) (2016年5月11日 7時) (レス) id: a66a974f2e (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - あにもーさん» (*´-`*) (2016年5月10日 22時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
あにもー(プロフ) - 華ヶ崎レオさん» はい!全部私の好みです! (2016年5月10日 22時) (レス) id: a66a974f2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2016年4月30日 17時

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