検索窓
今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:27,728 hit

第25話 ページ26

与「ほら、林檎飴だよ」

貴「ありがとうございます。」


与謝野先生から渡された林檎飴を1口かじった。


与「足は大丈夫かい?」

貴「はい。
すみません、私のせいで…」

与「いいんだよ。」


慣れない下駄で靴ズレを起こした私は、与謝野先生と神社の石階段に座った。


与「そろそろ祭りも終わるねェ」

貴「そうですね。」


言えなかった。

言えるわけなかった。

私はモヤモヤと悩んだまま、もう一口かじった。


中「与謝野さん、ありましたよ〜!」


敦君は私の足に絆創膏を貼ってくれた。


中「はい」

貴「ありがとう」

与「よくやったよ敦。
さぁ、そろそろ旅館に帰ろうか。」

中「立てる?」

貴「うん。」


敦君の手を握った瞬間、あの写真の光景が頭の中に蘇った。


貴「………」

中「A?」

貴「…ごめん、帰ろうか。」


私は力無く笑った。



旅館に戻り、ふぅ、と息を吐いた。


カバンから写真を取り出して、またため息を吐いた。


ナ「これAさん?」

与「なら隣の男の子は誰だい?」

貴「うわぁ!?」


両肩からナオミ先輩と与謝野先生が顔を出し、写真を覗き見ていた。


貴「いつの間に!」

ナ「先ほどAさんのため息が聞こえたので。」

与「んで、それは何だい?」


まぁ、隠す必要は無い。


私は2人に話した。

第26話→←第24話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

華ヶ崎レオ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます! (2016年5月19日 7時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 凄い面白かったです! (2016年5月19日 6時) (レス) id: e0c1ae9d92 (このIDを非表示/違反報告)
あにもー(プロフ) - 華ヶ崎レオさん» (*´∇`) (2016年5月11日 7時) (レス) id: a66a974f2e (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - あにもーさん» (*´-`*) (2016年5月10日 22時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
あにもー(プロフ) - 華ヶ崎レオさん» はい!全部私の好みです! (2016年5月10日 22時) (レス) id: a66a974f2e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2016年4月30日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。