第25話 ページ26
与「ほら、林檎飴だよ」
貴「ありがとうございます。」
与謝野先生から渡された林檎飴を1口かじった。
与「足は大丈夫かい?」
貴「はい。
すみません、私のせいで…」
与「いいんだよ。」
慣れない下駄で靴ズレを起こした私は、与謝野先生と神社の石階段に座った。
与「そろそろ祭りも終わるねェ」
貴「そうですね。」
言えなかった。
言えるわけなかった。
私はモヤモヤと悩んだまま、もう一口かじった。
中「与謝野さん、ありましたよ〜!」
敦君は私の足に絆創膏を貼ってくれた。
中「はい」
貴「ありがとう」
与「よくやったよ敦。
さぁ、そろそろ旅館に帰ろうか。」
中「立てる?」
貴「うん。」
敦君の手を握った瞬間、あの写真の光景が頭の中に蘇った。
貴「………」
中「A?」
貴「…ごめん、帰ろうか。」
私は力無く笑った。
旅館に戻り、ふぅ、と息を吐いた。
カバンから写真を取り出して、またため息を吐いた。
ナ「これAさん?」
与「なら隣の男の子は誰だい?」
貴「うわぁ!?」
両肩からナオミ先輩と与謝野先生が顔を出し、写真を覗き見ていた。
貴「いつの間に!」
ナ「先ほどAさんのため息が聞こえたので。」
与「んで、それは何だい?」
まぁ、隠す必要は無い。
私は2人に話した。
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華ヶ崎レオ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます! (2016年5月19日 7時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 凄い面白かったです! (2016年5月19日 6時) (レス) id: e0c1ae9d92 (このIDを非表示/違反報告)
あにもー(プロフ) - 華ヶ崎レオさん» (*´∇`) (2016年5月11日 7時) (レス) id: a66a974f2e (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - あにもーさん» (*´-`*) (2016年5月10日 22時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
あにもー(プロフ) - 華ヶ崎レオさん» はい!全部私の好みです! (2016年5月10日 22時) (レス) id: a66a974f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2016年4月30日 17時