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第12話 ページ12

男「おいお前ら!新人だぞ!」


大きな声に反応した男達が一斉にこちらを向いた。


男「新人?」

男「ンな話聞いてねぇぞ」

男「ボスが伝え忘れてたらしい」


ポン、と背中を押され、冷や汗が流れた。


貴「え、えと…」

?「あら、何を集まっているの?」


突然後ろで声がし、みんなが背後に注目した。


そこには腰に手を当てながら歩く、秋花さんの姿が。


貴「え…?」

男「ボス!」


はい?ボス?!


秋「あら、あなたは?」

男「え?どういう…」

貴「新人、なんですけど…」

秋「そんな話知らないわ。
あなたは誰なの?」


やばい。

やばいやばいやばいやばい!!


私は意をけして走り出した。


秋「捕まえな!」



どうしよう!

太宰さんは?!

国木田さんはどこ?!


男「待て!」

貴「嫌ぁあ!!」


誰か助けてぇぇえええ!!


「『独歩吟客』―電撃針器(スタンガン)!」


突如バチバチッ!と言う音がした。

足を止めて後ろを向くと、倒れた男の後ろに国木田さんが立っていた。


貴「国木田さん!」

国「全く、正体がバレるなんてもの、俺の予定に書いてないぞ!」

貴「ごめんなさい…」

太「国木田くーん、こっちも片したよ〜」


声のする方へ向かうと、太宰さんが笑顔で手を振っていた。

奥では数人の男が倒れ、その上に足を置いた与謝野先生、それを見て引く敦君がいた。


与「A!
怪我はないかい?!」

貴「はい…」

与「よかった…
いや、良くない。
怪我してなかったら治せないじゃないか…」

貴「どっちなんですか…」


私は笑って、姿を戻した。


太「まだ油断は出来ないよ。」

?「あっはは、さすがは武装探偵団の方々。
依頼した甲斐がありました。」


奥の暗がりから、秋花さんが歩いて来た。


貴「秋花さん、これはどういうことですか?」

秋「そんなの知る必要ないわ。
何故ならあなた達はここで消えるからね!」


秋花さんの後ろから大勢の男達が出てきた。

制服をまとった人や、警察官、スーツを来た人、数えきれない程だ。


そして、みんなの目は虚ろだった。


秋「みーんな私の召使いよ。
優秀な、召使い…
あなた達も本当は欲しかったけど、やっぱりいらないわ。
あとは任せる。」

貴「待って!」

太「A!」


駆け出した私を、太宰さんは止めた。


太「今は追うのを止めよう。」


私は下唇を噛んで頷いた。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます! (2016年5月19日 7時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 凄い面白かったです! (2016年5月19日 6時) (レス) id: e0c1ae9d92 (このIDを非表示/違反報告)
あにもー(プロフ) - 華ヶ崎レオさん» (*´∇`) (2016年5月11日 7時) (レス) id: a66a974f2e (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - あにもーさん» (*´-`*) (2016年5月10日 22時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
あにもー(プロフ) - 華ヶ崎レオさん» はい!全部私の好みです! (2016年5月10日 22時) (レス) id: a66a974f2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2016年4月30日 17時

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