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第8話 小エビ再ビ ページ8

貴「ん〜!美味しいねぇ…」

グリ「う、うま、美味いんだゾー!」


カフェのメニューもわりと学生向きのものが多く、私のお腹を満たしてくれた。

フォアグラとかあるのかと思ったけど、そんなもの学生には厳しいもんね。


貴「なんだか明日の学校も頑張れそうな気がするよ」

グリ「毎日ここでもいいくらい…はぐあぐ…!」

貴「それはお金的に厳しいかも…」


するとその時、いきなりテーブルをダン!と叩かれた。

びっくりして顔を上げると


?「小エビちゃーん!来てたんだ〜!」

貴「あ、あの時の…!」


昼、ぶつかったオクタヴィネル寮生がニコニコして立っていた。

私は椅子から立ち上がった。


貴「お昼の件は大変申し訳ありませんでした!」

?「え〜なんか堅くない?
気にしてないからいいって」

貴「あ、あぁ…」

?「てか来るなら言ってよ!
すっげー頑張って振る舞うのに」

貴「え、へ、」


そのオクタヴィネル寮生は当たり前のように隣に座り、会話を続けた。

私とグリちゃんはまるでロックオンされたネズミのように縮こまってしまった。


グリ「お、おい!お前なんなんだよ!
ここは取立て場じゃねーんだゾ…!」

?「いいじゃん、ここアズールの店だし俺のと同じようなもんでしょ」

貴「こ、ここ学生が切り盛りしてるんですか?!」

?「そーだよ。
従業員も学生だし、支配人はアズールがやってる」

貴「アズールって、オクタヴィネル寮の寮長ですよね」

?「うん!」


凄い…

パパでさえ事業を始めたのは20歳後半と聞いているのに!

是非私のパパと会談していただきたい…


貴「ところで失礼を承知でお伺いするのですが…
まだお名前を聞いてなくてですね…」

フロ「俺?フロイド・リーチ」

貴「リーチ…さん?」

フロ「それだとジェイドと間違えそうだからやだ」

貴「誰…
あ、じゃあフロイドさん、で」

フロ「俺って分かればなんでもいいよ」


この人はほぼ初対面なのになぜこうもグイグイ来るのだろう…

こういう人は今までに出会ったことがなくて、むしろ新鮮というかなんというか。

接し方が分かりませんわ…


フロ「帰る時言ってね。
またお話しよ〜」


とりあえず、目をつけられたことは確定ですわ…

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年3月10日 22時

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