【2BRO.】飽きるまで (ページ2)

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ー1ヶ月前ー

調合室でひとり、友達に頼まれた惚れ薬を作っていた。

そういうのはあまり作りたくはないのだが、友達の為と好奇心で首を縦に振ってしまった。

「…よし、後は涙だな」

薬を小さな器によそい、そこからそっと小瓶に移した。

このままだと惚れ薬の対象は私のままだが、本人の涙が入れば惚れ薬は強力になり、惚れる相手は友達となる。

強力だからこそ、食べ物に混ぜても効果は薄まらない。

つまり、友達の涙を入れてスープかなんかに混ぜて食べさせれば…

「まぁ、一応片付けておくか」

大鍋に入った惚れ薬は誰かが悪用しないようにしっかり片付けた。

が、私は小さな器に入れた惚れ薬を忘れてそのまま調合室を出ていってしまった。

そしてその後に弟者くんがやって来て、小さな器の中にあった惚れ薬を飲んだという流れ。

もちろん治す方法も調べたが、「本人が飽きれば薬の効果も無くなる」としか書いてなかった。

飽きなければ、ずっとこのまま…

後悔しても遅い。

私のせいだ。

と、いう感じで今に至る。