第106話 ページ16
佐野様のご帰城により、戦は終戦を迎えました。
奇跡の勝利を収めた佐野家は将軍様から多くの褒美を送られました。
そして戦から数日が経過し、町の修繕も進み始めた頃。
絹「町が戻ってきておりますね」
焔「この町はとてもいい所だ。
優しさと強さとに溢れ、活気が絶えない」
焔江は絹姫の手に自らの手を重ねました。
焔「佐野様が勝利し、得た領地を俺に譲るというお話があるんだ」
絹「え…？」
焔「その地で、絹姫と共に新たな歴史を作れと…そう仰っていた」
そして両手を握り、まっすぐ絹姫の目を見つめ、焔江は言いました。
焔「例え国中の刃が己に向けられても、身分を失おうとも俺は立ち向かおう。
だけれども、あなたを失うことだけは耐えられない。
…心から愛してる」
絹「…若様…いいえ、焔江様」
絹姫はその手を握り返し、満面の笑みで返しました。
絹「妾も愛しております。
新たな物語を、共に始めましょう」
絹姫の嫁入りが決まったと知り、町や城は直ぐにお祭りが始まりました。
兵も交えて町の人たちは料理を振る舞い、酒を交わし、音楽を奏でます。
柿「絹姫様が…嫁に…」
桃「まぁまぁ、僕らだけは特別に護衛として絹姫様と共に行くことを許されたんだから元気だしなよ」
柿「それは！喜ばしいが！！
いやお嫁に行くのも大変喜ばしい！！
だが俺のこの気持ちはどう！消費すれば良いのだ！」
桃「気持ちは分かるよ」
広「はーーい！
広丸特製お野菜が沢山入った料理、お2人もどうぞ〜」
柿「くっ！美味い！
腹が立つほどに美味い！！」
桃「ありがとう広丸殿」
広「香乃も食べなよ！」
香「うん」
明るい雰囲気とは打って変わり、香乃だけは落ち込んでおりました。
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華ヶ崎レオ(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！ものすんごいお褒めのお言葉頂けて嬉しいです…！豊前くんへの愛も深まったようで何よりですσ(´∀ ｀●)これからもよろしくお願いします！ (4月13日 11時) (
レス) id: c0d7bd9e07 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 完結おめでとうございます！！もう泣きながら読みました！！素敵な作品書いてくれてありがとうございます！！お疲れ様です！！ますます豊前くん大好きになりました！！たま、新作も楽しみにしてます！！また始めから読んで来ます！！ありがとうございました！！ (4月11日 22時) (レス) @page27 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！！もうそろ終わりが見えて参りました…あと少しだけお付き合いください(*'-'*)ﾉ (4月7日 21時) (レス) id: c0d7bd9e07 (このIDを非表示/違反報告)
さら - めっちゃ感動しました！！最後読んでてポロポロと涙まで出ました！！舞台のお話もとっても良かったです！！豊前くんとも結ばれましたね！！お話も終わっちゃうのが寂しいです！！コレからも応援してます！！ (4月7日 0時) (レス) @page22 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2024年3月16日 9時
