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第10話 ページ10

ー豊前sideー


主は画面を見ると俺に、静かにしててねと人差し指を口元に立てた。


貴「もしもーし、どーした?
…え?」


チラッと俺を見て、また目線を戻した。


なんだ…?


貴「うん…いやぁちょっと…
そっちはそっちで2年生くんと楽しんどいで。
私もサーヤと遊びたいよ??」


さーや…

2年生くん…


貴「うん、うん、大丈夫絶対行くから。
はーい、ごめんね」


電話を切り、お待たせ。とすまほを置いた。


貴「大学の友達からだった。
飲み会来てよって」

豊「行ってこればいいじゃねーか」

貴「うん、でも私はいいや」


その言葉を聞いて嬉しい気持ちが溜まった。


主が俺たちを優先してくれてる…

でも、


豊「俺たちに気ぃ使わなくてもいいんだぜ?
主には主の世界があんだからさ」


すると彼女は優しく微笑み、


貴「うん、大丈夫だよ。
本丸も私の世界の一部だから」


と言ってくれた。

更に嬉しい気持ちがまるで燃料のように注がれ、ドッドッと心臓を打った。


貴「あ、でも次誘われたら行こうと思ってるからその時はまたみんなにも言うね」

豊「おぉ」

貴「豊前くん」

豊「ん?」

貴「ありがとう」


やべ、どうしよう。


好き…だ…

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年12月8日 5時

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