検索窓
今日:20 hit、昨日:14 hit、合計:9,487 hit

第8話 ページ8

こん「お疲れ様でございます!」

貴「いつもありがとね、こんちゃん」


現世と本丸を送り迎えしてくれるこんのすけに手を振り、玄関を開けた。


貴「ただいまー」

加「おかえりーの、ハグ!」


ギュッと加州くんが抱きしめてくれた。

いい香りが鼻から脳に直接届く。

このハグも慣れたもんだ…


貴「ただいま!」

加「朝ハグしてくれなかったでしょ」

貴「ごめん…」

加「明日は絶対ね」

貴「うん」

豊「おけーり」


今日の近侍の豊前くんも玄関まで来てくれた。


豊「疲れただろ、風呂入っか?」

貴「まだ早いから大丈夫。
課題とかやらなきゃいけないし」

豊「なら部屋まで菓子持ってくよ。
さっき小豆さんと篭手切がくっきい焼いてたんだ」

貴「ほんと!?食べたい!」

加「さっき食べたけどすっごく美味しかったよ」

貴「あ、だから欠片が口元に…」


そう言うと加州くんは顔を真っ赤にして口元を隠した。

冗談だと言うと両頬をグリグリと揉みしだかれた。







豊「主、入るぞ」

貴「うん」


戸を開けてお茶と一緒にお菓子を机に置いた。

綺麗な形のクッキーと、少し歪なクッキーが並んでる。


豊「服は洗濯んとこ入れて来るよ」

貴「ありがとう」


私服を渡すと、豊前くんはそのままじっと見つめ始めた。


貴「どうしたの?」

豊「あ、いや、ボーッとしてた。
じゃあゆっくりしろよ」


豊前くん、昨日もボーッとしてたな…

何かあったのかな。


貴「ねぇ、一緒に食べよう?」

豊「え?」

貴「クッキー」

第9話→←第7話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年12月8日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。