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第26話 ページ26

「あ、Aー!」


大学の門の前で待っていたサーヤに手を振りながら駆け寄った。


「突然呼び出してごめんね!
家大丈夫だった?」

貴「うん、遅くなるなら連絡するようにって」

「お持ち帰りされたら話は別だけど」


ムフフと笑うサーヤを軽く小突き、居酒屋に向かった。

居酒屋には既に数名の男子と女子が飲んでいた。


「やっと来たー!」

「先始めてるよ!」

「ういー!」


その中にはイケメンと話題の2年生くんもいた。


今日もかっこいい…


「Aは2年生くんの隣行っちゃえ!」

貴「え!?」


流されるまま彼の隣に座ってしまった。


「A先輩ですよね。
サーヤ先輩から色々聞いてます」

貴「あ、どうも…」

「僕豊前っていいます、よろしくお願いします」


え?


ぶぜ


貴「豊前…」

「あんまりこの苗字周りにいないので驚かれるんですよね」

貴「え、あ、そうなんですね」


サーヤに連絡先見せてもらった時、「B」しか記載されてなかった。

そんな、いやまさか…


でも何、この胸のザワつき…

豊前…


「Aは飲む?お酒」


サーヤからの問いかけに首を縦に振った。

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年12月8日 5時

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