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第25話 ページ25

ーAsideー


大学から帰宅すると篭手くんがまた走って出迎えてくれた。


篭手「おかえりなさい!!
出来ましたよ、主!」

貴「いや早っ!」

篭手「早速台本読み合わせしませんか!?
お時間頂戴しても??」

貴「今日はこの後予定ないからいいよ」


ヤッター!と両手をあげて喜ぶ篭手くん。


すごく可愛い。


篭手くんの後ろを着いていき、江の部屋に入った。


松「おかえり主」

桑「おかえり〜」

貴「ただいまみんな」

篭手「主も揃いましたし、始めましょうか」


1人ずつ役ごとの説明を受けながら台本を読む。

チラッと豊前くんを見ると、真剣な顔で台本に向き合っている。


豊前くんを見ると不安になる。

水滴のような不安が心に落ちる。


その不安の正体が、分からない。


篭手「どう、ですかね」

豊「すげーいいよ!
篭手切はやっぱ天才だなぁ」

桑「僕このシーン好き」

松「僕はここかな」

雨「私に務まるか不安でしたが、これはこれで…」

雲「うん、俺も雨さんとだからやれそう!」

貴「私も好きだな、これ」


篭手くんが頑張って書いてくれたんだもんね。

やるって言ったからには、やりきろう。


ピピピ、とポケットに入っていたスマホが鳴った。

ごめんねと彼らに断りを入れ部屋の外で画面を見た。


サーヤだ。


貴「もしもし」

『あ、もしもーし今暇ー?』

貴「なんで?」

『言ってた飲み会、今日これからしない?!』

貴「え、そんな突然!?
どうしたの?」

『みんな明日から研修だったり忙しくなるらしくてさ〜
集まれるの今日くらいなんだって』


台本の読み合わせも終わったし、大丈夫かな…


貴「そっか、なら仕方ないね。
すぐ準備するね」

『ほんと!?やったー!
門前で待ってるね!』

貴「うん」


仕方ない、行くか。

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年12月8日 5時

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