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第23話 ページ23
ー豊前sideー
桑「あ、おかえり豊前。
主は？」
豊「部屋行っちまった。
心配かけたな」
桑「別に〜？
あ、おにぎり食べた？僕の手作り！」
そういえば主おにぎり持ってきたって言ってたな…
結局食べてねぇや…
豊「悪い…寒すぎて食えなかった…
まだ余ってっか？」
桑「あるよぉ。
持ってこようか？」
豊「頼むわ！」
読んでいた本を置いて部屋を出ていく背中を見送った。
顔と肩の力が抜け、暖房器具の前に座った。
そうだよな…
主はハグくらいじゃビクともしねぇよな。
すっげー…頑張った…んだけど…
ズキンズキンと心臓が痛む。
痛てぇ…
痛てぇよ
もう、やめてくれ…！
篭手「りいだあ」
ハッとして顔を上げた。
そこには篭手切と桑名がいた。
篭手「大丈夫ですか？！
何度呼んでも反応がなくて…」
桑「そんなにお腹すいてたの？」
ほら、と差し出されたおにぎりを受け取り、1口食べた。
豊「…うめぇ」
暖かい…
口の中がじゅっと唾液に包まれる。
胸の痛みが押し流れていく…
桑「お腹空くと具合悪くなるもんね。
沢山あるからゆっくり食べて」
篭手「私もいいですか？」
桑「うん」
松「報告終わらせてきたよ。
あ、いいなそれ」
桑「松井も食べる？」
松「貰うよ」
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2023年12月8日 5時
