検索窓
今日:4 hit、昨日:14 hit、合計:9,471 hit

第1話 ページ1

風に乗って揺れる髪


遠くに居ても届く声


すれ違うとほのかに香る香水


そして、守りたくなる笑顔





桑「ぶーぜーん」


上から桑名の顔がにゅっと生えてきた。


桑「さっきから呼んでるんだけど」

豊「おぉ、悪い悪い」


もう、と頬を膨らませる桑名に軽く謝って立ち上がった。


豊「畑当番な。
ちゃーんと覚えてるって」

桑「覚えてるなら早く来てよぉ」

豊「へーへー」

桑「なーに?また主のこと考えてたの?」


ドキッと心臓が跳ねて足が止まってしまった。


豊「いや、そんな、わけ」

桑「好きだねー」

豊「ちが!そげなんじゃねーって!!
決めつけんのやめろちゃ!」

桑「はいはい、ほら行くよ」

豊「桑名!」


そんなんじゃない、そんなんじゃ…

主は俺を顕現してくれた恩人みたいな人だ。

そんな、邪な気持ち…



貴「あ、豊前くん!桑くん!!」


名前を呼ばれて思わず振り返った。

そこには大きく手を振る主の姿。


貴「畑当番、頑張ってねー!よろしくー!!」

豊「お、おぉ!任せとけ!!」

桑「行ってくるねぇ」


じわじわと胸が暖かくなる。


桑「良かったじゃん」

豊「くーわーなー!!」

第2話→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年12月8日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。