DIABOLIK LOVERS【心の傷】

エピソード20【再開】 ページ23

あの公園はヒロト君と私が初めて会った場所。
中2のとき珍しくユイとケンカして一人で泣いていたところにヒロト君が声をかけてくれたんだったな…

その日から私はヒロト君とよく話すようになり…『恋』をした。



A「……誰にも言わずに来ちゃった…」



ヒロト君が私に告白してくれたのも初めて会ったこの公園。
まさかヒロト君から告白なんて思ってなかったから最初は戸惑ったけど、私達は恋人になった。



？「……A？」


涙が流れた。
ずっと会いたかった……この人に…！


A「ヒロト君っ！」
ヒロト「A……会いたかった…」


思わず抱きついてしまった。
ヒロト君は相変わらず私服がかっこよくて…背が高くて…抱きしめる力がちょっと強くて……やっぱり好き。




ヒロト「ごめんな…急に呼び出したりして」
A「ううん…いいの私も会いたかったから…」
ヒロト「……今日は話があって」




私は過去のことなんて忘れていない。
でもやっぱり好きなんだ。ヒロト君のことが。
ヒロト君の真剣な顔を見てただ頷いた。



ヒロト「……あのとき…一人にしてごめん」
A「…ヒロト君……」
ヒロト「俺さ…彼女にふられてやっと気づいたんだ…お前にもこんな思いさせたんだって」
ヒロト「……だから…謝りたくて…」
A「…いいの…謝ってくれたなら…」


ヒロト君も泣いていた…
見たことないヒロト君の新しい顔を今になって見つけた。




ヒロト「それと…」
A「ん？」
ヒロト「……お前今…彼氏いる？」
A「えっ？……いないよ？」
ヒロト「本当に！？
…じゃあ…俺と…やり直して、くれませんか？」
A「えっ！？……もちろんだよ…私もずっとやり直したいって思ってたの…だから、お願いします/////」



思いきり大きな声で言った。ヒロト君はびっくりしていたけどもう一度抱きしめた。



ヒロト「ありがとう…A」
A「ヒロト君……」




二人の距離がどんどんなくなっていく…。
私はゆっくり目を閉じた。



ヒロト「…A」
A「大好きだよ…」
ヒロト「うん…俺も大好きだ」





？「おねぇちゃーん！！どこ行ったのー！！！」



唇が触れる寸前で誰かの大きな声が聞こえた。


急いで離れた私達の前に現れたのはユイだった。


ユイ「おねぇちゃん！…とヒロト君！？」

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