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愛し方 5 ページ7

Aside

朝起きても、目に映る景色は昨日のまま。
この部屋には一つだけ、窓がある。
其処から外を見よう…
あっ!もしかしたら逃げれるかも。

自分が莫迦だった。無理だこれは。
何も細工していないと思えば
此処は何階かわからないような高さ。
軽く5階以上あるかな。

『こりゃ無理だ。違う方法を探そ。』

私だってまだ諦めた訳では無い。
次の作戦に移る。自分の持ち物確認。
携帯は制服のポケットに入ってた。
制服じゃないから多分無いだろう。

色々と作戦を考えていると、

「A?おはよう。」

と太宰さんが入ってきた。私は其方を見る。

『おはようございます。』

って感じに軽く挨拶だけした。
昨日の事が何だか怖かったから
少しだけ遠のいて。

「逃げないでくれ給え。
朝だから朝食を持ってきたよ。」

『いらないです。えと、食欲無いんで。』

私は咄嗟に理由を考えて拒否した。

「そうかい…?なら置いておくね。
出勤時間からだいぶ遅れてるけど、
探偵社に行ってくる。
うふふ、夕方には帰るからいい子にしててね。」

そう云って出ていった。チャーンス!
髪のピンは外れてないから
それを使いピッキング。部屋の鍵を開ける。
なんで出来るかって?出来ないよ。
だから、兎に角動かして開けるの。

カチャ

お、開いた。外を確認してみよう。

と、外に出た瞬間。
鋭い刃物が私にあたるギリギリで横切る。

「Aの様子を見に帰ってきてみれば…
何してるんだい?
いい子にしててねと云った筈だろう?」

恐怖で振り向けなかった。
これ迄より一番怖かった。

『ご…ごめんな…さい…』

距離が近くなる。後ろを向いててもわかる。
刹那、ふわっと包まれた。

「なんで、逃げようとするんだい?
私の事、嫌いかい?
もう、私の前から大切な人がいなくなるのは
嫌なんだよ…」

その言葉は何処か寂しげで
こんな私でも大切なんて云ってくれて。
思わず俯いてしまう。

『ごめんなさい…
そんなに深い感じだとは思わなくて…』

「うふふ、大丈夫。もう、私の前からいなくなるなんていうのはやめてね。」

『で、でも!学校と探偵社に
行くくらいは許してください。』

顔を上げると目に光の無い太宰さんが
強引に接物(キス)をしてくる。

『んぅ……んっ…///』

無理矢理口の奥に何かわからないけど、
個体が押し込まれる。
誤って飲み込んでしまったために
急な眠気が襲った。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , ヤンデレ   
作品ジャンル:アニメ
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猫宮白猫 - すっごく、面白いです! 更新、頑張ってください! (2018年10月4日 6時) (レス) id: beb07a2acd (このIDを非表示/違反報告)
砕蜂 - 続き気になります 中也さん出ましたね 夢主ちゃんを助けてあげてください といったら今度はポートマフィアに連れて行かれるのでしょうか (2018年1月1日 17時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
bead - すごく素敵です!最後の中也さんですか?更新頑張ってくださいね^^ (2017年11月27日 19時) (レス) id: e04a364587 (このIDを非表示/違反報告)
まんねんみ(プロフ) - ヤンデレめっちゃ良かったです!更新頑張ってください!! (2017年11月19日 9時) (レス) id: 376be2b91f (このIDを非表示/違反報告)
氷火 - 大丈夫ですよ〜更新頑張ってください!! (2017年11月19日 0時) (レス) id: 461a80457c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜桜ぷりん | 作成日時:2017年8月27日 8時

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