この空間での愛し方。【文豪ストレイドッグス】【太宰治】【ヤンデレ？】

愛し方 2 ページ4

太宰side

先程、Aと会話をしていた時に、
Aがさらっと、

『“今”を生きたくても生きれない人だっているんですよ？その人たちの分までしっかり生きなきゃダメですよ。私は太宰さんの事、大好きです。だから精一杯生きてください。』

と云った。
こんな言葉を云ってもらったのは初めてだ。
益々手に入れたくなった。
私はAがいる限り生き続けるよ。

机に突っ伏して寝てしまったAを
起こさないように抱きかかえる。

｢国木田君、Aが寝てしまったから
家まで送ってくるね。｣

｢彼奴の家知ってるのか？｣

｢前に一度行ったことがあるから。｣

｢わかった。気をつけろよ。｣

車だと起きちゃうね…
そのまま歩いて私の家に帰る。
_______________
逃げてしまうかな？
でも最初は様子見でいよう。
起きたら何とか誤魔化せば。

『んぅ…おはよう…』

うん、早速起きた。

『あれ此処、私の家じゃない。太宰さん！
なんで太宰さんがいるんだ？！』

｢そりゃー私の家だからね。｣

『なんで私が太宰さんの家に？』

｢うふふ、一緒に夕飯でもどう？｣

『料理できるんですか…』

｢前に豆腐なら作った事があってね。｣

『じゃあ教えてあげます！』

｢本当かい？！お願いするよ！｣

『一人暮らし、舐めないでくださいね！』
_______________
数時間後…

『よし、だいたい出来ましたね。
覚えましたか？
料理男子ってモテやすいですよ。
あんまり長居するのも悪いし、
ご飯いただいたら帰らせてもらいますね。』

モテなくても構わない。君だけに愛されれば。
そして、帰さない。

｢A、疲れただろう？
先に座ってていいよ。私が持ってくから。｣

やっぱり帰りたいって思ってしまうよね。
しょうがない。
この家から1歩も出さないようにしないと。
Aのに睡眠薬を混ぜる。
表情(かお)を読み取られても困るからいつも通り振る舞わないと。

『あ、やっと来ましたか。
今日は探偵社でお菓子食べてないから
お腹すきました(笑)』

｢奇遇だね！
私も今日はあまり食べていないのだよ！
折角Aが作ってくれたんだから
たくさん食べるよ！｣

『共同作業ですね！』

そうやってニコッと笑うA。
可愛い…けど、ごめんね。
その笑顔を他の人に見せないでほしい。
他の人と仲良くしないでほしい。
ずっと私だけを愛してほしい。


だからごめんね。

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