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『もう…24歳かぁ。』
その無花果との出会いから既に【8年】の時が過ぎていた。
いつの間にか成人を迎え、
この退屈な日常になっていった。
私は神宮寺先生にまるで親のように接してもらって、育ててもらってきた。
あの人はとても優しい。
だから本当は私がこの職業に着くことを拒否していた。
何でも屋…もとい【殺し屋】。
神宮寺先生はあんな見た目で実は元は殺し屋だ。
それも超有名の。
その名も【ill-DOC】。
まぁ、そんな裏世界の闇や怖さなどを知り尽くしている。
だからこそ私にはやめて欲しかったのだろう。
でも私はこのヒプノシスマイク新世紀を持っている。
怖いものなんてない。
私は先生の反対を押し切ってこの職業についた。
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『はぁ…』
小さな靴の後がくっきり残ってボロボロになった
ドアを眺めながら、私は大きくため息をついた。
このドアの靴跡をみながら私はしみじみと思った。
…私もよくここまで這い上がってきたな。と。
『……チッ。めんどくせぇ。』
私は楽なパーカーに身を包みこんだ。
ボロボロのドアを蹴飛ばし少し寒い外に出る。
池袋はとても賑やかで、ゲーセンやライブ会場。
メイド喫茶などの様々な音が周りから聞こえてくる。
まぁ、この賑やかさは正直ちょっとだけ苦手だ。
…うるさいし。
あっ。と大事なことを思い出し、私は腕につけてある時計をサッと見た。
只今の時刻は午前11:02。
約束の時間には余裕で間に合うな。
私は少し早めに待ち合わせ場所にいるとしよう。
そう思い、人混みをするりするりとすり抜けるかのように通り抜ける。
言ったらダメかもだけど…周りは…ドルオタだらけ。
こういう人種が…少々苦手だ。
まず話が噛み合わない。
『まだかな…』
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めぐみん - めっちゃ気に入りました!次の更新期待していまーす! (2019年1月14日 10時) (レス) id: 783d8186db (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - とっっても面白いです…! 続きが気になります! もっと伸びるべき小説だと思います! 更新これからも頑張って下さい! (2019年1月2日 21時) (レス) id: 72bc1d245d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミオピ | 作成日時:2019年1月1日 0時