22個目 ページ24
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『ねぇ。思ったけどさ…一二三』
私はちょこちょこと歩きながらリビングに入った。
リビングに入ると美味しそうな匂いが、鼻を
くすぐった。
その匂いは懐かしい昔の日を思い出した。
昔は帰ってきたらこの匂いが鼻をくすぐっていた
なぁ。
エプロンを着けた一二三はクルッと振り返った。
「え?」
『え?…だからどうやって事務所に入ったの?』
「え?」
『…え?』
一二三はキョトンとした顔をして、首をかしげた。
すると一二三はぶはっと吹き出してお腹を抱えて
笑いだした。
「ごめんごめん。ちょっと面白すぎて。
梨花ちゃん鍵開けっ放しだったし〜?入っていいの
かな〜って。ちゃんと閉めないとメッ!
だかんね!」
と、私の元に近寄ってきて頭をわしゃわしゃと
撫で回した。
口調は軽いけど、これでも心配してくれてる様だ。
しばらく私の頭を撫で回したあと、またキッチンに
戻ってお鍋をかき混ぜ始めた。
『…今日ご飯なに…?』
可愛らしいエプロンを着けた一二三の背中に
抱きついた。
ふふーんと鼻で笑ったあと、頭を少し撫でてきた。
「今日ね〜梨花ちゃんが大っ好きな食べ物!!」
『…ハンバーグ…?』
「だいせいかーい!」
ハンバーグと聞いて少しばかりテンションが上がる
のが自分でも分かった。
いい歳した大人がハンバーグが好物だなんて、
やはり少しだけ恥ずかしい。
・
「はい!それじゃあ、いっただきまーす!」
『いただきます…。』
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めぐみん - めっちゃ気に入りました!次の更新期待していまーす! (2019年1月14日 10時) (レス) id: 783d8186db (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - とっっても面白いです…! 続きが気になります! もっと伸びるべき小説だと思います! 更新これからも頑張って下さい! (2019年1月2日 21時) (レス) id: 72bc1d245d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミオピ | 作成日時:2019年1月1日 0時