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10個目 ページ12









そのまま私は新宿の事務所へと足を運んだ。



1人寂しく事務所の鍵を開ける。

ガチャっと音がなり私は中に入る。







『ただいま。』







だが、そんな声は誰にも届かずただ自分の声が、

真っ暗な部屋に響き渡っただけだった。




家に一人ぼっちは寂しいものだなと改めて実感す

る。




リビングのドアをあけ、牛革のソファーに飛び込

む。



冬だからとても冷えていて、いまの私の心と

リンクしているように感じた。







凍りつくような冷たさ。


だけどそれは私にとって安心を与えてくれる。





彼氏など出来ても自由を奪われ、したいことが

出来なくなる。


そんなことならば私は彼氏などいらない。






そう思っていても、心のどこかでは愛してくれる人

が欲しい。そう望んでいる私もいる。







『あっ。いつもの…しないと。』







私は白と黒のモノトーンのテレビ台の引き出しから

鏡とニードル、ピアッサー、ストレートバーベルを

取り出した。






鏡には少し厚化粧をしている、自分がみえた。


超絶美人ではなく少しだけ美人の私。

クラスに1人いるレベルだ。





キャバクラの為にピアスを全て取っていたが、

それを全てつけ直す。




我ながらひどい顔だ。


ピアスを空けて、自分を違うものに塗りつぶしてい

る様な感覚だ。







『今日は1人殺した…。』









私はニードルを手に取り、舌に力強く押し付けた。


すると直ぐに貫通して、ストレートバーベルを通す




痛みなどは感じない。

むしろ痛みを感じたい。



最初のころは痛くて仕方なかった。

その痛みで自分が生きているのを実感していたから
だ。






私のピアスの個数は【13】個。


ここまで来たらもう分かりますよね?

私は自分が殺してきた数だけピアスを空けている。




その中に実の親も入っている。



















『だれか…私を…愛して。』









________________

たくさんの方が見てくださっていて

とても嬉しいです!!

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めぐみん - めっちゃ気に入りました!次の更新期待していまーす! (2019年1月14日 10時) (レス) id: 783d8186db (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - とっっても面白いです…! 続きが気になります! もっと伸びるべき小説だと思います! 更新これからも頑張って下さい! (2019年1月2日 21時) (レス) id: 72bc1d245d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミオピ | 作成日時:2019年1月1日 0時

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