【刀剣乱舞】なんと言っても家族だから！【現パロ】 (ページ3)

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だて！ページ3

「おっはよー！」

朝からテンション高く声を張り上げるのは、この家、通称伊達家唯一の女子、時雨である。

「おはよう時雨。起きてすぐのところ悪いけど、伽羅ちゃんと鶴さん起こしてきてくれないかな？鶴さん、今日早くでなきゃいけないのに起きてこないんだ」

キッチンから顔を覗かせながら時雨にそう告げるのは、伊達家のお母さんこと光忠。

「りょーかいみっちゃん！」

時雨は元気よくそう返事をすると、とたとたとみっちゃんからの任務を遂行しにむかう。

「伽羅ちゃん…は急ぎじゃないから、国永からか」

そう思い、倶利伽羅の部屋を通り過ぎようとする。

「うわっとぉ！」

突然そのドアが開き、時雨はのけぞる。

出てきたのは部屋の主、倶利伽羅だ。

「時雨」

「おおお、びっくりしたよ伽羅ちゃん。はろはろ」

寝起きのため半目だが覚醒はしているようで、ああ、と短く返事をすると倶利伽羅は洗面所へと向かっていった。

仕事が一つ減った。しかし、問題はこれから向かう漂白剤のほうだ。

見てくれも白いくせにドアも白く、さらに今はまだ見えぬその部屋のなかも白い彼の部屋へ向かう時雨。

鍵は付いているが掛けられてはいない白いドアを時雨はためらいなく開ける。

チカチカする白い部屋を彼女はあまり好いてはいないが、目の前のベッドに綺麗な顔をして眠っている彼は、白が好きなのだ。

流石モデル。しかも超がつくほどの売れっ子は恐ろしく整った寝顔をしている。

すぅ、と時雨は息を吸い込むと彼の体をこれでもかというほど揺さぶり声をだす。

「おっきろぉぉ！！！国永ぁぁぁ！！！」

「...ん...」

彼は薄く目を開くと、一瞬で閉じてまた眠りに入ろうとする。

「え、ちょ、それはないんじゃない国永！」

「君が最高の驚きを提供してくれたら起きよう」

問題はこれである。

本当は起きているくせに、起こしに行くたびにこの要求をされる。

正直意味がわからない。

時雨はむすりと顔をしかめると、一言冷たくいいはなつ。

「この漂白剤が」