581話 君は綺麗だ ページ31
貴方side
お風呂から上がって、部屋に戻れば双子がいた。
貴｢……なんでここに？｣
そう問えば双子は怪しく笑う
ﾌﾛｲﾄﾞ｢ねぇA、忘れてないよね？｣
貴｢ん……？なんの事｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢契約の事です。
バレないようサポートする代わりに、僕達の言うことをなんでも聞いていただくという約束のはずです。｣
あ…すっかり…忘れていたわ。
貴｢……それで…何を望むの……。｣
そして双子から伝えられたお願いとは、
貴｢はぁ？一緒に海で泳ぐ？しかも人魚の姿で？｣
人魚の姿はあんまり好きなじゃないのに……。
ﾌﾛｲﾄﾞ｢いいじゃんもうすぐ寒くなっちゃうし、流氷が来る前に泳ぎたい〜｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢あの時の姿が美しすぎて、もう一度Aさんの人魚姿を拝見したいんです｣
その言葉に一瞬昔の記憶が頭に蘇る
『お姉ちゃんは欲深で醜い化け物よ』
『汚れた裏切り者』
そう、私はただの……醜い……
貴｢……綺麗なんてものじゃないわよ……。｣
ポツリと口から出た言葉にハッとして顔を伏せる
すると優しい手が伸びて私の左手をそっと握る
ﾌﾛｲﾄﾞ｢Aは綺麗だよ。｣
そう言った彼の目は偽りなき綺麗な澄んだ瞳で、フロイドはちゅっと優しく手の甲にキスを落とす
それに続いてジェイドも右手を優しく取り口付ける
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢どんなAさんも、僕は好きです。｣
その声は優しくて、思わず涙が出そうになってしまう。
それをかき消すように笑って頷く
貴｢ん………分かったわ…お願いだから聞いてあげる……。｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢やったぁー！｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢ふふ、楽しみにしていますね。｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢とりあえずそれが1つ目のお願いね。｣
貴｢え？お願いはひとつまでよ｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢おや？そんな契約ではありませんが、
何でも言う事を。と、だけで。
一つだけなんて、誰も言ってません。｣
貴｢う…私としたことが……。｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢安心して、Aにだから優しくしてあげるね？｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢ふふふ…ちゃんと手加減しますよ。｣
私はとんでもない契約をしてしまったようだ。
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のん - すっごく面白かったです！ (2022年3月25日 19時) (
レス) @page38 id: 509edc9681 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 玲さん» 玲さん！コメントありがとうございます！！更新頑張りますっ！！ (2021年12月2日 21時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 毎日、更新を楽しみにしてみています。これからも頑張ってください！ (2021年12月2日 19時) (レス) id: 7e4c77a810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒスイ | 作成日時：2021年11月26日 23時
