304話 レオナへの対価 ページ4
貴方side
ジェイド達と別れてからある場所へ向かう
ある人を探すために。
多分あそこにいるかしら。
植物園に向かい、木の影を探せば、可愛らしいしっぽがゆらゆら
貴｢見つけた。レオナ、｣
今日はコイツに用があるのよ。
ﾚｵﾅ｢んぁ？Aか。｣
貴｢ねぇレオナ、ユウ君とグリムを泊めてくれてありがとう｣
そう言えばレオナは顔を顰めた
ﾚｵﾅ｢ほんと迷惑だ｣
貴｢ごめんね……本当は私の部屋に泊めてあげようと思ったんだけど、断られちゃって……。｣
溜息をつき、呆れた顔をされた。
ﾚｵﾅ｢はぁ……俺の部屋に泊めて正解だったなァ
てめぇはもう少し危機感を覚えやがれ。
監督生だって男だ。｣
危機感……なんかそんな話最近したような……
忘れたけど。
でも
貴｢ユウ君は大丈夫だよ。｣
だっていい子だもん。
ﾚｵﾅ｢どこから自信が湧いてくるのか不思議でならねぇ……。
ともあれ、あいつらは期限まで俺が今の所面倒を見る。
ならその元凶でもあるお前は俺に借りがある訳だろ？｣
貴｢つまり…対価を支払えってこと？｣
ﾚｵﾅ｢そうだ。てことで俺の昼寝に付き合え。｣
貴｢えぇ……みんな頑張ってる時に私だけそんな事するのは少し気が引けるなぁ……。｣
双子は監督生の邪魔、アズールもアズールで仕事。
ﾚｵﾅ｢いいから付き合え｣
貴｢うわぁ！｣
無理やり引き寄せられ抱きしめられたまま寝っ転がる
私に拒否権はないっての……？
仕方なく横になった私の首元にすりすりと頭を擦り寄せてくるレオナ
貴｢近い……。｣
ﾚｵﾅ｢なんだ？照れてるのか？｣
ニヤリと不敵に笑うレオナ、
その目元に目がいく
貴｢……レオナの目って綺麗だね｣
ﾚｵﾅ｢は……｣
貴｢綺麗な翠色。その目好きだな……ふふ。｣
笑えばレオナは何故か赤くなった顔を伏せた。
ﾚｵﾅ｢……ホント昔から変なやつだてめぇは……。｣
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作者名：ヒスイ | 作成日時：2021年9月4日 1時
