【ツイステ】オクタヴィネルに愛される7《逆ハー》 (ページ30)

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330話頑張ったのにページ30

びちゃっびちゃっと血飛沫が顔に掛かる

貴｢死ね……死になさいよ……｣

だめよ。殺さないで。

『天使の涙』

回復してはまた肉を切り裂く

貴｢あは…解体って、楽しいのね……ふふ……
どう？やろうとしていたやつにやられる気分は……ふふふ｣

死んじゃえ

意識すら失い白目をむくソイツの肉をただ殴った

その時だった

ﾊﾞﾝｯと凍りついた部屋の扉が開かれる

貴｢…誰…｣

冷たい目で睨む

そこにいたのは

ｱｽﾞ-ﾙ｢何やってるんですか！！！Aさん！！！｣

ﾌﾛｲﾄﾞ｢うわ、何これ…。｣

ｼﾞｪｲﾄﾞ｢……！！｣

3人の顔を見て正気に戻る

貴｢あ…アズール…ジェイド…フロイド。｣

ｱｽﾞ-ﾙ｢一体これはどういう事ですか…。｣

3人に見られてしまった…。

また、あの日と同じになってしまう…

強く在らなきゃ……。

貴｢…ふふ、なにって、面白いこと。
でもごめんね？商談破綻しちゃった。｣

作って笑う

ｱｽﾞ-ﾙ｢…っ…僕たちが来ていなかったらどうなっていたか！

死んでいたかもしれないんですよ？！！

もう少し考えて行動してください！！｣

もしもこのままコイツを殺していたら

あなた達はどんなふうな言葉で罵ったのかしら……。

結局、あの人たちと同じなの……？

『人魚殺し！！！』

そう言って私を閉じ込めるのかしら……。

…私…みんなのために頑張ったのに…。

でもそうね。
愛なんて、情なんて、簡単に裏切られる。

『近寄らないで、化け物…。』

…お母さん…そんな事言わないで……

『お前なんか居なくなればいい。』

やめてお父さん…私を愛して

もう何も聞こえない。私はどこにいるの。

『大丈夫。僕がいるよ。A。』

―――――――――『約束』―――――――――

お兄ちゃん…。

約束したのに。

『行かないで…消えないで…！！！』

泡になって消えていくお兄ちゃんに必死に手を伸ばす

だけど、その手をすり抜けて、海に融ける

『ﾊﾊｯ…でも…でもこれで、私もお母さん達にもう一度、愛してもらえるかな…。』