326話 黒いもやもや ページ26
次の日。貴方side
飛行術。今日はD組とE組のペアを作ることになっている。
いつも通りペアを組むため、ジェイドがこちらへ歩いてくる。
貴｢ジェイド、一緒に｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢フロイド、僕とペアを組んでください♡｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢ジェイド！いいよ〜♡｣
あれ、いつもだったら私を誘いにくるのに……
フロイドに取られた…。
しょんぼりしていると、
ﾘﾄﾞﾙ｢A、僕と組もう！｣
声をかけてくれたのはリドル
貴｢リドル！いいわよ！是非組みましょう！｣
いいもん……リドルの方が上手だし……。
ﾌﾛｲﾄﾞ｢あはは〜！！！ジェイド全然飛べてねぇじゃん！！｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢う………アズールよりもマシですよ。｣
2人が仲良く笑っている姿を見て、少しだけ胸がちくりと痛んだ。
そして錬金術、C組との合同授業でも
いつもだったら
ｱｽﾞ-ﾙ｢Aさん！僕と組みましょう！｣
なのに…
ｱｽﾞ-ﾙ｢フロイド！是非僕と組みましょう！｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢ん！いいよぉ〜♡｣
……またフロイドに取られた……。
なんか…わざと仲間外れにされてる……？
貴｢……はぁ……｣
……しょんぼりしてると
ｼﾞｬﾐﾙ｢A、俺と組まないか？｣
ジャミルが声を掛けてくれた。
貴｢うん……ありがとう。｣
ｼﾞｬﾐﾙ｢珍しいな、君がアズールと一緒じゃないなんて。
喧嘩でもしたのか？｣
貴｢……アズールがなんか言ってた…？｣
ｼﾞｬﾐﾙ｢いや、何も聞いてない。
どうせ何かなにか企んでいるんだろう。
あまり気にするな。｣
優しく頭を撫でられる
貴｢うぅ…ありがとうジャミル…。｣
きっとみんな直ぐに戻る。そう思ってた。
だけど、
お昼になっても、3人は私の元に現れなかった。
1人にしないって言ったのに……。
貴｢…うぅ…なんで…居ないの…。｣
今回はお仕事じゃない…。
1つだけ、心当たりがある。
…それは昨日、デュース達の味方したから…
……もしかして私飽きられた……？価値が無くなった……？
……また……捨てられちゃうの……かな……。
こころは黒いもやもやで埋め尽くされる。
貴｢…そうだ…私が、面白くないから…。｣
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作者名：ヒスイ | 作成日時：2021年9月4日 1時
