【ツイステ】お願いだから関わらないで【フロイド】

76話 ページ26

ジェイドに抱き抱えられそのまま魔法で生徒を倒してくれた。




安心した瞬間、




何故か捻れた空間が消え、異世界への扉が無くなった。




｢……一体あれはなんですか……？｣



｢あれは……異世界への扉です。｣




｢……！！異世界……Aさんの世界への……扉？

……すみません……折角帰れるチャンスを……。｣



｢いえ、皆にお別れも言えていないので……ちょうど良かったです。｣




｢そうですか……。

……。僕は……忘れません。貴方が元の世界に戻っても、ずっと、ずっと想っています。｣



その真剣な瞳に少しフロイドを思い出してしまった。



ごめんなさい貴方とあの人を重ねてしまって。



｢ありがとうございます……。私も皆のこと忘れません……。
ずっと、この想いも、全て大切に……大切にします……。｣



ポンポンと撫でられるその不器用な手に涙が流れる



｢ごめんなさい……。｣



謝る私を彼は優しく抱きしめてくれる。



彼からしたのは大好きな匂いだった。



世界で一番大好きだった、フロイドの香り。




そこで確信した。この人は、ジェイドではないと。



なのに



その背中に回す手を止めることは出来なかった。



その姿を利用して、ごめんなさい。『フロイド……』

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