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51話 ページ1

そして監督生が学園を去る日



鏡の間には私と学園長と監督生の3人が揃う。



「それでは貴方を学園の外に転移させます。

鏡に入りなさい。短い間でしたが、お疲れ様でした。」




「A先輩…ありがとうございます…。見送りに来てくれて…。

あの……最後に握手、いいですか。」


「えぇ、最後ですが、もし元の世界でまた会えたら、普通のお友達になれると嬉しいです。」



そう言って手を握り合う。



「…ふふ…。本当に馬鹿ですね…。
でも…このままハッピーエンドで終わらせるわけないじゃない…」


「え、」




その時だった



監督生の袖の裏からスっと現れた銀色のナイフ



あぁ、私は選択ミスをしていたのね。



だけど、そのナイフが私に届くことは無かった



「Aっ!!!!」



私と監督生の間に飛び込んできた人影

それと共に目の前は赤に染まる


「リドルっ!!!!!」



それは、彼の血。



ポタポタと流れ落ち床に赤い血溜まりができる



「…なんで!!!」



「だって……君は……僕の、お友達だから……」



そう言ってリドルが倒れ込む



生ぬるい血の感覚が、ぬるぬると私の手を染めて行く




「ローズハート君!!!」



すぐ様学園長が彼に回復魔法をかける



………私の選択ミスで、リドルが傷ついた……




「あはははっ!!!え、何これ…!!誰か助けっ!!……………」




その瞬間空間が歪み監督生が飲み込まれる




「え。何が起こったの…」



理解ができずフリーズする



「まさか…こんなことが……。あれは…異世界への扉……?!

異世界に飛ばされた…いえ、戻されたと言った方が正しいのかもしれません…!」



という事は私も元の世界に……帰るの…


こんな時に?

いや…まだ帰りたくない……。


その願いを叶えるように捻れた空間は監督生を飲み込んで直ぐに消える



「消えた……の………
…ハッ……」


一瞬ホッとした。

でも今はそれどころじゃない。



「……リドル…っ……」



私のせいで怪我を負ったリドルが心配だ



「回復魔法で治療したので、大事には至っていません。

念の為保健室で休ませましょう。」



「付き添います…。」

52話 リドルside→



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ヒスイ(プロフ) - toratora10さん» これで完結なので、登場予定はありませんが、もしかしたら番外編として書くかもしれません。 (2022年6月15日 16時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
toratora10(プロフ) - 新しい悪女来ますか? (2022年6月5日 6時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 桜桜もっけさん» 桜桜もっけ様!嬉しいコメントをありがとうございます!!最後まで読んでいただきありがとうございました!!! (2021年10月31日 20時) (レス) @page36 id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
桜桜もっけ(プロフ) - 涙が出っぱなしですよ! 最高でした! (2021年10月31日 19時) (レス) @page35 id: 5af1a4c2fe (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - フィオ。さん» フィオ様!またまた嬉しいコメントをありがとうございます!コメントを励みに完結までたどり着きました!!ジェイドはもう…ほんとドンマイですね笑 (2021年9月13日 18時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒスイ | 作成日時:2021年9月9日 10時

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