32時限目 伊黒小芭内side ページ32
机に並べられていたのは天ぷらだった。
1口、また1口と箸を進める。
そんな俺を見ながら頬杖を付いてにこにこと微笑むA
貴「どうかな?」
伊黒「上手い。まず味付けがいい。そして盛り付け方が食欲をそそらせる。Aは料理上手だ(ネチネチ)」
普段は好きではない揚げ物でもAの作るものならなんでも美味しいのだ。
俺が素直に褒めるとAは嬉しそうにしていた。
伊黒「Aはいいお嫁さんになりそうだな。」
傍から見たら新婚に見えるのかもしれない。
貴「褒めすぎです…」
なんて言いながら照れているA
伊黒「俺は本当の事を言っただけだ。」
貴「えへへー。ありがとう!
お兄さんは蜜璃お姉ちゃんをお嫁さんにしたら本当に私のお兄さんになるんだよね!!」
そんな俺の気も知らないで、また甘露寺との将来を想像しているA
貴「あ。もし私とお兄さんが結婚したら、お兄さんは蜜璃お姉ちゃんの事をなんて呼ぶんだろ?お姉さん?笑」
なんて…。可愛い。
それが現実になれば…等と思ってしまう…。
それから他愛の無い話をして、時は過ぎて行き、
甘露寺が帰ってきた。
蜜璃「ただいまー!ごめんねA、遅くなっちゃって…!
伊黒さん!ありがとうね!!」
伊黒「あぁ。ならもう帰る」
貴「え?帰っちゃうの…?」
玄関へ向かう俺を寂しそうな顔をしながら追い掛けてくるAに後ろ髪を引かれる…。
伊黒「あぁ、またな、A。」
ポンポンと少しだけ頭を撫でる。
貴「うん。またねお兄さん!今度は、お姉ちゃんがいる時に(コソッ)」
本当はAに会いに来ている。なんて言ったらAは一体どんな顔をするのだろうか…
そんな思いを胸に秘めたまま帰路を急いだ
200人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水上灯 - たんじろとねずこちゃん双子 (2022年11月16日 22時) (レス) @page2 id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 実弥さん» コメントありがとうございます!はい!更新頑張ります!!応援嬉しいです! (2020年12月12日 21時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
実弥 - 更新ファイト! (2020年12月12日 19時) (レス) id: b8ee803632 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:♪ヒスイ&みよ♪ | 作成日時:2020年8月21日 20時