29時限目 不死川実弥side ページ29
貴｢わ、どうしたの？｣
いきなりの事で驚くA。
実弥｢ずっと1人で頑張ったな。辛かったな。｣
貴｢…。｣
実弥｢また1人で抱え込んでいるんだろォ。
自分のせいだって。また
Aを捨てた最低な親。
貴｢…うん。｣
今にでも消えそうで、か細い声に心が痛む。
実弥｢大丈夫だ。俺は居なくならねェ。お前を置いてったりしねェよ｣
俺の腕の中で静かに震えるA。
俺の肩はAの涙に濡れていた。
貴｢ありがとう…お兄ちゃん。｣
顔を上げ、俺の目を見てそう言うAの顔は、少しだけ明るさが戻っていた。
だけど、涙に濡れたその綺麗な顔。
俺も男。当然クるものがあるわけで…
我慢が聞かなくなり、Aをソファに押し倒す。
貴｢お、お兄ちゃん…？｣
何もわからないような顔でキョトンとするA。
ずっと可愛い妹だと思っていた。
だけどもうその関係はとうに超えていた。
好きだ。そう口にしようと思ったその時
そんなタイミングで玄関が開く音が鳴り、
｢ただいまー｣
玄弥が帰ってきたのだった。
その声に反応したAは涙を拭うと玄弥を迎えに出た。
貴｢おかえり玄弥！わすれものあったから持ってきといたよ！｣
玄弥｢ただいま。持ってきてくれたんだ。ありがとうな。
あ、そうだ。せっかくだし夕飯食べていったら？｣
時計を見ると六時を過ぎていた。
貴｢え…もうそんな時間？！
せっかくだけどごめんね！蜜璃お姉ちゃん帰ってくるからご飯作らなきゃ！
じゃあまたねお兄ちゃん！玄弥！｣
そう言って何事も無かったかのように走り帰って行ったA。
実弥｢俺、男に見られてねぇのかなぁ…。｣
そんな俺の独り言に玄弥は1人、心配そうにしていた。
玄弥｢どうしたんだ兄ちゃん…｣
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水上灯 - たんじろとねずこちゃん双子 (2022年11月16日 22時) (
レス) @page2 id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 実弥さん» コメントありがとうございます！はい！更新頑張ります！！応援嬉しいです！ (2020年12月12日 21時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
実弥 - 更新ファイト！ (2020年12月12日 19時) (レス) id: b8ee803632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：♪ヒスイ＆みよ♪ | 作成日時：2020年8月21日 20時
