竈門炭治郎『だった人』 ページ27
炭治郎side
貴「私は禰豆子ちゃんを信じるよ。
だって信頼できる炭治郎がそう言うんだもん。だから信じるよ」
真剣な眼差しでそう言う、仲間を信じてくれる優しい君。
貴「炭治郎…無茶しすぎ…。貴方が居なくなったら…禰豆子ちゃんは…残された私達はどうしたらいいの?」
よく怪我をする俺を心配して、泣いてくれる優しい君。
貴「長男だからって、強くいなきゃって、禰豆子ちゃんがいるから、泣かないように…弱音を吐かないように…
頑張ってたんだよね…。でもね…泣いていいんだよ。
たまには。自分に優しい日があってもいいじゃない。
家族を亡くして…禰豆子ちゃんが鬼になって、必死に修行して、鬼殺隊になって、鬼を倒して…いっぱい傷ついて…。
本当に…よく…頑張ったね…」
そう優しく抱きしめてくれる俺の大切な人。
そんな君からはまるで母さんの様な温かい匂いがした。
君の優しい言葉ひとつひとつに涙が出る。
その時だけは全ての立場を忘れて…ただ1人、Aという存在に甘えた。
心の底から優しい君が…大好きだった。
大好きだった…なのに…
貴「炭治郎…よく聞いて、お願いよ。私が…人じゃなくなる前に…殺して。」
無惨の血によって鬼化してしまったA。
聞きたくない。聞きたくない。
炭治郎「大丈夫だ。俺が人間に戻す方法を探してみせる!!
だから頑張れA…頑張ってくれ…」
この命を懸けてもいい…お願いだから…神様…Aまで、連れていかないでくれ…。
だけどその思いも無念…
貴「私にはできない…血を見るだけで襲ってしまいそうになる。
だから早く…
殺されるなら貴方がいいの。炭治郎…。お願い。」
………。
炭治郎「伍ノ型 干天の慈雨(かんてんのじう)」
さようなら、大好きだった人。
Aが、痛くないように…苦しまないように、優しくその首を斬る
貴「ありがとう…ずっと大好きだったよ…」
最後に彼女は笑っていた。
虚しく流れ落ちた涙は2人の羽織を濡らした。
響凱 沼鬼『伝説の子』ミリアさんリクエスト→←時透無一郎『優しさのその裏に』3(真相編)
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ミナ - まって悲鳴嶼さんのやつで涙出たどうしてくれるんですか(褒め言葉) (2020年5月19日 16時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - かなめさん» ありがとうございます!! (2020年5月12日 14時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
かなめ - 最高です! (2020年5月12日 12時) (レス) id: 0656092239 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 雪凍 冷優さん» わー!ごめんなさい!お優しいご指摘ありがとうございます! (2020年5月11日 17時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
雪凍 冷優 - コメント失礼します!作者さん!間違いがありましたので指摘させていただきます……。塁⇒累 です。間違えやすいですよね汗私も最初間違えました汗 (2020年5月11日 17時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪ヒスイ&みよ♪ | 作成日時:2020年4月26日 1時