吉田松陽『何年でも』2 ページ8
それから幾年が過ぎただろうか。
彼女とは結局会えなかった。
もしかしたらもう、既に彼女はこの世に居ないんじゃないか…そんな事を思うようになっていた。
そんなある日の事だった。
私の教えている生徒が噂話をしていた
銀時「幾つになっても年取らねぇ姉ちゃんの話知ってるか?」
小太郎「そんな馬鹿な話があるわけないだろう」
晋助「それがあるらしいぜ…めちゃくちゃ美人でまだ結婚の相手すらいないらしい…」
銀時「未亡人だって聞いぞ」
それに反応したのは小太郎。
小太郎「ひ、人妻という事か!?」
晋助「ヅラには渡さねぇぞ!
Aさんは将来俺が貰うんだ!」
『A…。!!』
その名は懐かしい。私に色んな事を教えてくれた…私のずっと探していた…私に『松陽』と言う名前をくれた…。
大切な人の名だった。
忘れるわけがない…。
私の足は自然と子供達の方へと進んでいた
松陽「晋助…今、Aと言いました?」
晋助「松陽先生!言ったけど…先生の知り合い?」
松陽「その人は今どこに…?」
銀時「隣村の如月邸に住んでるって聞いたけど…って」
小太郎「行っちゃったな…。」
走った。走って走って走った。
そして私は今、如月邸の前に立っている
ずっと会いたかったその人がいるかも知れない。ここに
でも…。『私の事を忘れていたら…どうしよう…。』
そんな考えが私の頭の中をよぎる
その時だった。
?「こんな所で何をしているの…?」
『松陽』
聞き覚えのある声に名を呼ばれる
振り返るとそこには大人になったAがいた
あの時よりずっと綺麗な姿で…
松陽「まさか…本当に…Aなのですか?」
貴「言ったじゃない…何兆年でも待ってるって…
やっと会えた…」
松陽「私もずっと探していたんですよ…A」
彼女をそっと抱きしめる
もう離さない…。例えどんな敵が現れようと…
私は…その為に強くなったのだから…。
頬を赤らめるAの唇にキスを落とした
(end)
真選組スペシャル→←吉田松陽『何年でも』シオンさんリクエスト
71人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒスイ(プロフ) - こかさいだーさん» 沢山のお気に入りありがとうございます!通知音が幸せでした!嵐の夜には長編なりそうですので、別作(小説)としてつくろうかな?と思います!気長に待ってくださると助かります!ありがとうございます!これからも頑張ります!! (2020年5月21日 1時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
こかさいだー(プロフ) - お気に入り失礼します!個人的に(嵐の夜にめっちゃ気になるので続きお願いします!(コメントしたのがこっちですいません・・・)これからも応援してます! (2020年5月20日 20時) (レス) id: 547b12db08 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - アイさん» 斉藤終完成致しました!短くなってしまいました!申し訳ございません! (2019年5月26日 18時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 肉さん» 河上万斉完成致しました! (2019年5月26日 18時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - アイさん» リクエストありがとうございます!かしこまりました!しばらくお待ちください! (2019年5月16日 0時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヒスイ | 作成日時:2018年12月1日 18時