【銀魂】君が好き3《短編集》

土方十四郎『永遠の愛』 ページ17

土方十四郎『永遠の愛』土方side




「十四郎…私達…もう別れましょう。」



突然そんな言葉を放ったのは俺の彼女であるAだった。



「そうか…お前がそうしたいんならそうしろ」



と冷たく言い放ってその場を去る



俺ァきっとAが考え直すと思ったんだ。



帰り際に総悟とすれ違う…。



きっと俺の顔を見て驚いただろう…。



鬼にも…涙か…。似合わねェ…




「そうしたくて…。
私が本当に言いたくて言ったわけないじゃない…」



俺が去った後、Aが寂しげに一人で呟いたのを俺は知らない…。




お互い挨拶さえ交わさなくなって数日後




近藤さんに呼び出され大広間へと向かった



そこには真選組幹部が集まっていた



もちろん…Aも…。



「Aちゃんが結婚する。幕府のお偉方とだ。

今度結婚式があるが皆も来てくれるよな？」




周りからは歓声の声。




なんで…。


俺の中では黒いもやが心を覆い尽くした



出ていく際、Aの目を見てこう言う



「そうだよな。俺なんかより幕府の金持ちと結婚した方が懸命だもんな。」



そう言った時のAの悲しげな顔が忘れられねェ…

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