【銀魂】君が好き3《短編集》

河上万斉『運命の音』2 ページ14

万斉side



三味線に合わせ舞うAに心惹かれた…。



そんな彼女を置いて戦場へと向かった



まだ胸に残るAの温もりを感じながら…。



本当ならあのままずっと一緒に居たかった…離れたくなかった…。離したくなかった…。



だがこの国を変えるため…拙者は船を離れた…。



愛しいAを置き去りにして…



例え死ぬと分かっていたとしても…。




万斉「どうか拙者を忘れて…幸せになってくれ…A…」



もしもこの戦いから帰れたとしたら…その時は…



なんて少しの光を願って…敵の船に乗り込んだ…。



だが…運命の音は変わらず…死へのリズムを刻んでいた



やっぱり…A殿は…世界一の予言師だ…



敵に攻撃を受け自分の身体は限界を超えていた…



だが…やらねば…



覚悟をして瞳を閉じる。



そこに聞こえる君の声…



あぁ…もう死が近づいているのか…



幻聴まで聞こえてくるなんて…



なんてことを思いながら目を開ければ居るはずの無い君の後ろ姿




貴「運命は変わった。貴方は死なない。私が来たから。」




ドクンと運命の音が聞こえそのリズムは新しい二重奏へと変わっていく…

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