【銀魂】君が好き3《短編集》

アンケート上位3人『冷たい彼女と夜の花』4 ページ28

『A、今日は花火大会ですね。皆で見に行きましよう』



それを楽しみにしてた…だけどその日は雨が降って花火大会が中止になって



駄々をこね泣いた私に先生が線香花火を買ってきてくれて…。



そして銀時と小太郎と晋助と…そして先生とで雨の中屋根の下で小さな花火大会をしたんだっけ…。



次は来年絶対に打ち上げ花火を見に行こうねって…



だけどそれも叶わなくて…。





あ…。



私の頬に水が伝う。



今度は雨じゃなくて…温かい水。



その時闇夜の空にパッと大きな光の雨が咲く。




「綺麗…」





思わず隠していた本音が漏れる



「今度は屋根の上でな？A」




そう言う坂田さん…いや、銀時。




「覚えてくれてたんだね…」



「万事屋に聞いて俺達でどうにかしたいって思ってな」



「Aさん花火大会行けなくて泣きじゃくったんですよねィ。そんな可愛いらしいところもあるんですねィ」



沖田がニヤニヤしながらそう言う



「そ、それは子供の時の話でしょう？！


…でも…ありがとう…みんな…！」




花火に照らされたその顔は笑っていた。



花火なんて…そうおもっていた。




だけど今は花火が好き。




そして私の周りにいるとても素敵な仲間達の事が。




大好きです。

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