【銀魂】君が好き2《短編集》

神威『あらしのよるに』10 ページ47

貴方side



私達は城之内家の近くにある洞窟に隠れた


神威は入口を壊し塞いだ


神威「これで…見つからないよ。」


貴「ありがとう…助けに来てくれて…。」


神威「ごめんね…。A。辛い顔…させちゃったね…。」


私…きっととてもひどい顔してたのね…。


神威はそっと私を抱きしめてくれた。


神威「大丈夫…大丈夫だから…。」


暫くすると辺りが静まり暗くなった。


神威「実はね…今日は満月なんだ…。この山から見える月は特に綺麗で…。でも…この霧だと…見えないね…。」


霧は昼間より一段と濃くなっていた


貴「でも…霧のおかげで見つからなかったんじゃないかな？きっと…霧が私達を隠してくれたんだよ…。」


神威「そうだね…。でも見せたかったなー。お月様…あの月を見れば…嫌な事なんて…ぜーんぶ忘れちゃうよ！」


貴「私ね…神威と一緒に居ると、嫌な事ぜーんぶ忘れちゃうよ…こうやって話してると笑顔にしてくれるんだよ神威が」


わたしがニコッと笑ってそう言うと神威は少し顔を赤くし俯いた


神威「俺もだよ…Aと居るとすごく楽しい…」


貴「ﾌﾌｯ…また満月、見に来ようね」


小指を差し出してきた神威


神威「約束…」


私達は小指を絡め指切りをした

神威『あらしのよるに』11→←神威『あらしのよるに』9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す