暗殺計画 ページ8
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意気揚々にそう云った首領の言葉に
「では外部の殺し屋を手配いたしましょう。そうすれば私たちは対組合戦に傾注出来ます」
「うん、それが善いね」
「手配します」
「ああ、中原幹部」
部屋を出ようとする中原に声を掛け、胸ポケットから目的の物を取り出し差し出す。
「これは?」
「“
「・・・成程」
「外部の人間を馬鹿正直に信用するなど言語道断。と云う事で首領、この計画についての了承を頂きたく」
ケヱキが並ぶテーブルで先程書き上げた計画書。
走り書きの為、字が汚い事には目をつぶって欲しい。
「君も随分、大胆な事を考えるようになったね」
「であれば、これは貴方譲りと云う事でしょうね」
面白そうに此方に笑いかける首領に無表情にそう返す私。
「善いだろう。中原君も目を通しておきたまえ」
首領から計画書を受け取った中原は数秒の沈黙の後、驚愕の叫び声を上げた。
静かになった執務室には私と首領が斯く斯く仕事を熟しながら、中原からの報告を待っていた。
エリスはケヱキを食べ、満足したのか自室に戻っていった。
うん、相変わらず自由な子だ。
私は次の作戦を考える為、机に向かって作業中。
因みに同じ部屋である。
無言の空間がしばらく続き、数時間が経過した頃に通信機が鳴り響いた。
中原からの連絡では案の定、失敗を知らせるもの。
だが、渡しておいた端末から位置情報は確認できたらしい。
「先ずは一点先取・・・最後に残るのは我々だ」
首領は手を組み、満足げにそう呟いた。
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汐里(プロフ) - Re-VI@TANさん» コメントありがとうございます!すいません、完全にミスですね。恥ずかしい。後程修正致します!作品を気に入って頂けて光栄です!一度陥ると中々抜け出せないのが難儀ですよね…応援有難う御座います!頑張ります! (2018年4月8日 9時) (レス) id: 77540e590f (このIDを非表示/違反報告)
Re-VI@TAN(プロフ) - ブランクではなくスランプ、では?私もよくスランプに陥りますねwでもそれは真剣に考えて作ってるからそこだと思います!先日この作品を見つけ、とても面白くて1日の半分ほどかけて読み続けてました。これからも頑張ってください!長々と失礼しましたorz (2018年4月8日 1時) (レス) id: 1436669b3d (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - 八重桜 蜂さん» 八重桜様、コメントありがとうございます!そう言って頂けて凄く嬉しいです!またぼちぼち更新していくので、楽しんで頂ければと思います。それでは失礼いたします! (2018年2月27日 23時) (レス) id: 77540e590f (このIDを非表示/違反報告)
八重桜 蜂(プロフ) - 続編とても楽しみにしてましたー!!1のときからずっと見てて、素晴らしい作品だと感心してました()応援してます!!! (2018年2月27日 23時) (レス) id: de911b9147 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汐里 | 作成日時:2018年2月27日 22時