第四十一話 ページ41
『もしかして硝子ちゃんも心配してくれてるの?う、嬉しいけどデコピンは痛い!』
「このまま放置してたら足ぐちゃぐちゃになってたぞ」
『えっ、そ、そんな大袈裟だよ・・・』
凄い恐ろしいことを言われちょっと額に汗が浮かぶ。硝子ちゃんなりの心配の仕方が怖い!
「呪霊に負わされたんだからそうなってもおかしくない」
『ほ、本当に?』
ゆっくりと自身の足に視線を向けて急に恐怖が襲ってきた。えぇ、私本当に足がそんな事になるとこだったの??
こんなかすり傷でも?いやもしかして特級にやられたからちょっとの傷でもヤバいってこと?!
『特級って、怖い』
「特級だけじゃないけどな怖いのは」
『ごもっともです』
硝子ちゃんの治療によりすっかり綺麗になった足に危なかったとホッとする。これが心からの安堵ってやつだね、本当良かった
『あ、だから五条先生も恵も心配してくれてたのかな』
呪術について教わったとは言えまだ呪術師になって数ヶ月、呪霊については恵や五条先生の方が詳しいに決まってる
今まで運良く呪霊に怪我なんて負わされたこと無かったから知らなかっただけなのかも
だから怪我にそんな大袈裟だったのか!と一人で納得していれば硝子ちゃんがじっとこちらを見てきて「伏黒の方は知らないけど」と口を開いた
「五条の方は多分、」
その言葉の続きを止めた硝子ちゃんに私は首を傾げる
え、なになに
「いや何でもないや」
『それめっちゃくちゃ気になるやつ!』
口に出したんだから最後まで言って!気になる!と詰めよれば諦めたのか「分かったから落ち着きな」と注意された
「私もそうだけど・・・多分五条はさ、思い出しちゃうんだよ。Aの顔見ると」
『え、?』
「学生の頃仲良かった奴に似てんの。だから余計に、あいつはAを心配したんだろ」
聞かされた思ってもみなかった話に私は驚いたと同時に、それを聞いて胸の辺りがチクリと痛んだ
けどそれは一瞬の事で、気にする間もなく硝子ちゃんが「でも」と言葉を続ける
「似てるからってだけでAを心配してないわけじゃないからな。私も、五条だって」
そう言って頭を撫でてくれる硝子ちゃんに私は小さく頷いた
『ねぇ、どんな人なの、私に似てる人って・・・』
気づいた時にはそんな質問していて、聞けば硝子ちゃんは途端に優しそうな顔を
そして棒付きの飴をくれ自身も飴を加え始めた
「凄く強いやつ」
あれ?私と本当に似てるのその人?
初っ端から全然私と違いすぎない?
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時