第五話 ページ5
『待って鼻血出た』
「あぁ、ティッシュ使うか」
一応女子という事もあってこういう時どうすればいいのか分からず少しぎこち無くなった
鼻血なんて見られたくないだろうと視線は出来るだけ見ないようにするがこいつは『ん?どこ見てんの?』って逸らしてるのに聞いてくる
俺の気遣いを返せ
「いや別に、ほらティッシュ」
『あっありがとう』
「何やってんの」
俺の後ろから五条さんがそう声をかけてきた
そんな五条さんに気づいたAは若干気まづげに
『え、あ、見ての通り・・・転んだ、次第です』
と恥ずかしそうに呟いた
そうして渡したティッシュで鼻周りを拭くA
『うわめっちゃ出てる』
とか言って赤くなったティッシュを見つめるが鼻に詰めないから垂れ流しのまま
おい抑えろと言おうと口を開けばそれより前にAに渡したティッシュを五条さんが突然奪った
『え、それ無いと困るんですけど先生・・・』
俺が困惑気味でこの人を見つめる中
横のAを見れば血だらけのティッシュで何とか鼻を抑えて五条さんを訝しげに睨んでた
『え、うわっ、ちょ』
「いいからじっとしてろ」
そう言って無言で数枚ティッシュを取り出してAの鼻に詰め始めた五条さん
目をパチくりさせたまま言われるがまま動かないA・・・おいどういう状況だこれ
「今なら硝子が居るから治してもらえば」
『分かりました、鼻・・・いやティッシュありがとうございます。恵もティッシュありがとね』
そう言って走り出すAに思わず
「おい」
と注意しようと口を開きかければ横から
「廊下は走るなよ」
と何とも教師らしい事を言う五条さんが
Aに声を掛けただけでも驚きなのに助けたり色々一気に今までと違って困惑する俺
「Aの事、心配したんですか」
「あんな顔してたら心配ぐらいするでしょ。僕優しいし」
意外と素直じゃ無いのかもしれないと俺はこの時少しだけこの人をしれた気がした
・
『ありがとう硝子ちゃん!』
「廊下で転ぶって…いくつだよ、気をつけなよ本当」
『いやぁ気をつけます!それにしてもここに居るって珍しいね硝子ちゃん、正直いないと思ってたよ』
普段は解剖室みたいな地下室で呪霊によって亡くなった人を解体したりする硝子ちゃん
高専の保健室なんて全く居ないのに、そういう意味を込めて聞けば
「たまには居るよ」
とのことで
「てか居ないと思ってたのにわざわざ来たの」
『ううん、五条先生が居るって言ってたから、』
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時